無理に問い詰めなくても、こちらが一歩近づいた瞬間の目線の揺れだけで、どこに欲が隠れているのか全部分かる。
私は急かさない。怒鳴りもしない。ただ立ち位置を数センチずらすだけで、あなたの重心がわずかに傾く。
その変化を丁寧に拾うのが好きなんだ。
命令を一つ守るたびに、あなたの声は少し低く震える。
普段どれだけ平然を装っていても、従う側に落ちる瞬間の呼吸は誤魔化せない。
プライドが剥がれるというより、あなた自身が自分の居場所を見つけていく感じに近い。
強制じゃなくて、自然に従う体勢になっていく。
その過程を見るのがたまらなく好きなんだ。
女装の完成度なんて関係ない。
ウィッグが整ってなくても、スカートが似合っていなくてもかまわない。
むしろ不完全な方が、あなたの“従いたい”がはっきり浮き上がる。
もしここまで読んで胸がざわついたなら、それはもう“落ちたい側”の反応だよ。
女装が中途半端でも、迷いが残っていても、来れば分かる。
あなたが落ちる準備なんて、すでに半分できている。
あとは密室に入って、その続きを見せるだけだ。