こんばんわ。おれは今大学二年で法律の勉強をしています。おれも高校の頃なにをめざして勉強していいのかわからなくなったことがありました。結局一浪もしましたがあたりさわりのない大学に進学することになりました。今ふりかえってみるとあの時こうしていればよかったと思うこと、逆にしてはいけなかったことがいくつかあります。
まず一つ目は、『具体的な目標を立てなかったこと』です。漠然といい大学に入る、テストで高得点をとるという抽象的な目標しかもっていませんでした。いつまでに、何を、どのくらいするのかを決めておくべきだったと思います。たとえば、次の模試の英語で九割得点する、そのためには自分は文法が苦手だからNextStageを三回まわす、など。
具体的な目標を持つことには以下の意義があります。人間は抽象的な概念や目標を立ててもなかなか実感しにくいものです、そのためやる気も集中力も持続しません。また何をどれだけやっていいのかがわからないため不安感や焦燥感がつのるものです。ですからできるかぎり具体的な目標をたてることで(イ)精神を安定させ(ロ)自分にとって無駄な勉強をしないことで結果効率のいい勉強をすることができるのです。
二つ目は、目標を達成したときの自分へのご褒美をきめておくことです。これは一つ目の具体的な目標を確実に実行するのに効果的です。一日から一週間、二ヵ月、半年というふうに決めていくと俄然やる気がでます。順にご褒美を大きくしていきます。たとえば、一日がんばったら好きな音楽番組をみようとか、一週間頑張ったら好きな洋楽のCDを買おうとか、二ヵ月がんばったらLHPでジャケットを買おうとかいうぐあいに。
三つ目は、『先を見すぎない・完璧をもとめない』ことです。これは一つ目二つ目に関係します。具体的には目標を立てる際に100パ‐セントのできを求めないということです。完璧にしようとすると目標を立てることに時間がかかってしまい実際勉強する時間がないなどと本末転倒になりかねません。ですから二日ぐらいで8割がた決めてしまうといいと思います。残り2割は勉強をしていくうちに修正したり補っていきます。このことは将来像や夢を描くうえでも同様のことが言えると思います。世の中は常に移り変りますし、自分の気持ちや関心もまたしかりです。今はある仕事がやりたいと思っていても将来他にもっとやりたいものが登場したり、今やりたいと思っている仕事を発展させた仕事をやりたいと思うこともあるでしょう。ですから完璧に決めてしまわないでだいたい方向性が定まったら見切り発車してしまったほうがいいと思います。そして、先を見すぎないというのは、『十年二十年と遠い将来の自分まではっきりと見ようとしてはいけない』ということです。将来像は思い通りに描くことができるため何でも自由にできそうなきになっていますが、現実は色々な制約からできることはおのずと限定されてしまいます。また思いがけない出来事や出会いで人生設計が大きくかわることもあると思います。ですから将来何が起きるかわからないことをいちいち今の内から決めてもあまり意味のあることではありませんし、逆に選択肢が広がりすぎて選び切れず、結果身動きがとれない状態になってしまうのだと思います。これは真剣に将来を模索している故のことでしょうが、この不安は一生付きまとうものだと思います。だからいまできること、具体的には今かかげている目標を達成することにのみ全身全霊を傾けることと、これから出会うであろう思いがけない出来事や人との出会いを楽しむ余裕を、残り二割を楽しむ余裕を「意識して」もつといいと思います。そうすると適度な緊張感をもって安心して勉強にとりくめると思います。
四つ目に、それでも不安なら『丸一日から一週間やすみをとって、自分の関心のあること気になることを徹底的に調べてみる』といいと思います。確かに受験の近いこの時期ではためらわれるかもしれません。しかしその日数分の勉強に匹敵するだけの勉強を前後に行なえばすむことですし(、前述したとおり、具体的な目標を立てそれに全力をそそげは可能であると思います)あとになればなるほど時間はなくなるため、むしろ今しかないと思います。最も効果的だと思うのは以下の三つです。(イ)直接資料を取り寄せることです。大学に限らず、職業の場合にも関係機関から取り寄せます。(ロ)自分の目で確かめ体感してくること。たとえば大学の学際や裁判傍聴に行くとか国連主催のイベントに参加するとか(ニ)関係者から直接話を聞くこと 。です。
以上の四つを実践することで自分の夢が見えてくると思います、そしてそのことによって心の靄もはれてくれるのではないでしょうか。 長々とすいませんでした。悩んだり迷ったりするのは一生懸命勉強に取り組んでいるからだと思います。少しでも助けになればと思い、また自分を奮い立たせるためにも書かせていただきました。がんばってください。