精神医学でおもしろい記事を見つけたので紹介します
1生物学的に同性愛になるタイプ
同性愛の原因として生物学的・社会学的・社会心理学的な説明がされていますが、その生物学的原因について
• 生物学的な要因で同性愛者になることは少ないようです
• 副腎性器症候群(Adrenogenital syndrome)とクラインフェルター症候群(Klinefelter's Syndrome)についてのケースについての説明です。
• 副腎性器症候群は女性の仮性(偽性)半陰陽(解剖学的には男女両性を備えた奇形の一種)の一種だそうです。
外見上は普通の女の子だが、副腎アンドロゲン(ホルモンの一種)の分泌過剰により、成長するにしたがって、心身共に男性的になる。
• クラインフェルター症候群は性染色体の異常によって男性におこり、ホモセクシュアルな関係を持った場合には、女役が多い。
• また脳の側頭葉に異常がおこると自分の性別を認知できないことがある。
2どんな環境で同性愛が生じやすいのか
社会的な要因としては欠乏同性愛について、そして心理的な要因についての説明
• 欠乏同性愛とはたとえば拘置所・兵営・船内生活・僧院など同性同志で暮らさなければならないときに異性のかわりとして限られた期間だけ同性を求めるような行為をいう。
• 僧と稚児との愛情関係、中性ヨーロッパ騎士団での生活、薩摩・会津藩の若い武士階級、旧日本軍の幼年学校、尼僧院など
• 心理学的な要因としては、1)自分の男性性を強く否定してしまうような、去勢コンプレックスをもつことがあげられる。
• 2)母親との同一化が強すぎたために、自分の役割が女性であると決めてしまうことによりおこる。
3同性愛的な感情は被害妄想の土台になる?
現実のケースとしてはまれのようですが、「シュレーバー・ケース」というのが有名のようです
• 同性愛が被害妄想を生むのではないようです。シュレーバーが示した病態は同性愛が差別される社会で適応するために心の中で同性愛症状を抑制することによって起こされたと考えられるようです。
4同性愛はなぜ増えてきたのか
社会の規制が弱くなってきたこと、男女関係の変化の影響によるようです
• 同性愛は「自我親和性同性愛」と「自我異質性同性愛」に分けられる。
• 自我親和性同性愛者は異性にはまったく興味がなく冷淡・嫌悪感を示したりするひと。
• 自我異質性同性愛者は異性を愛することによって子孫を残そうとする人たち。
• とくにキリスト教的なモラルが強かった国々では教会の社会的権威が弱くなるに連れ、禁圧に対して異議を唱える人が増えてきた。
そのために社会的に認知されていなかった同性愛の権利を求める人々が多くなってきたことによる。
• 母親と密着して育ってきた現代の若い人たちは女性に優しさを求めている。しかし一方女性の社会進出などにより、女性はますます強くなってきている。
自分のことを気ずかってくれるようなひとなら、優しさを求めている男性にとって同性でもかまわない、という人もいるようなのです。
• 女性の場合は父親との同一化がきっかけになることが多いようです。父親のようになりたいという気持ちが、男性的な行動をとらせ、同性である女性に関心を示すようになるようです。
別に同性愛を悪く言うつもりもありません。ただこのように学問的な位置づけを覗くと、そうかもしれない、一理あるなあ、と僕は思いました。みんなはどうお受けとりになります?上の記事に対する批判でも感想でもいいので聞かせてください。
ちなみに記事は下記のサイトからです。
ttp://www.geocities.co.jp/Berkeley/3508/ch.html
hを最初に入れてください。