じゃあちょっと考えてみてください。「俺はゲイです。セックスは出来ないけど子供は欲しいです。誰か妻になってもらえますか?」って言って結婚してくれる相手がいるのでしょうか?まあ、こんな質問自体バカみたいですが。
菱朗さんがおっしゃるような「精神的な関係」、大いに結構です。生涯を共にする結婚とは恋愛とは違うでしょう。偽装結婚ならいくらでも出来るし、お見合いをきっかけに結婚する事だってそう難しくない。でもそこから「精神的な関係」だけを築くための人付き合いが生まれるでしょうか?可能性はゼロではないにしろ相当難しい。
それだけじゃない。人間の本能的な欲望である性欲は他で満たすことになる。それだけでも自然にすれ違いが生まれます。セックスが全てとは思っていません。でも昔恋愛関係にあり、セックスレスになった夫婦とはなから性の対象が違う二人が生活することをイコールで結べるとは思えません。それは肉体的なつながりが少なからず意味を持つからです。
とても気の合う異性と結婚すれば幸せな生活を送れるのではないか、なんて理想を描いてみたこともあります。しかし、そんなゲイの男性を受け入れられる大きな考えを持った相手がいるのか?非常に疑問です。子供を作らないというなら「かすがい」に
なるものも無い。それでも一生かけての付き合いが可能でしょうか?
自分はセックスがなくても結婚に快適さは求めたい。生涯を共にする相手ならば誰であろうと、自分が考えている事全てを曝け出しても大丈夫な相手で無いと嫌です。そういう相手がいてくれれば自身の心は快適でいられる。これ自体が理想論も甚だしいと思うかもしれませんが、そう出来ないなら結婚など続くとは思えません。
セックスレスの夫婦や子供を持たない夫婦、お見合いから始まる夫婦、全てゲイと一般の女性が築く夫婦とは似て全く否なるもの。菱朗さんの議論では到底、机上の空論を話しているとしか思えません。