▼JINGさん:
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> 非常に残念なことではあるのですが、勤務形態がきついならば、何故休み時間にタバコを吸ったり、定時に帰る先生が多いのでしょうか。7時の学校を一度ご覧になってください。教員の車台数は驚くほど少ないです。
まず、休み時間は休み時間なのだから、タバコを吸っていてもいいのですよ。
教員の超過勤務には残業代がつきません。だから残業ではないとみなされます(事実上は残業です)。残業ではないから、定時までに終わらなかった業務を自宅で行なうことができるのですよ。だから、定時に帰ったからといって、あとはお休みというわけではないのですよ。仮に定時に帰ってあとはお休みという生活ができるのなら、それはその教員の業務効率がよいということになります。でも、ここ十年で教員一人が処理しなければならない雑務の量は約二倍に増えているから、大半の人は家で勤務してるはずですよ。まあ、部活を持っているかいないかで忙しさにも差が出てくるんですがね。
> また、何故、民間の介入があった学校に関しては、先生達の授業力が向上しているのでしょうか。しかも、一部の県では、業務体系が同じであるにもかかわらず、他とは全く比べ物にならない指導力を有した公立中・高があります。
私立高校出身ですが、民間である私立学校にいれば確かな学習指導、確かな生徒指導が受けられるというわけではありませんよ。これは言うまでもないでしょう。
僕の母校では自殺の隠蔽もしたし(いまだに社会には知られていません。生徒同士でそういう話が校内で流れてくるから、それで聞きました。交通事故で死亡した人に対しては全校で黙祷をしたけど、自殺した人に対しては何事も無かったかのように誰にも知らせずスルーです)、実力のある部活にはスポーツクラスという体育会系クラスを設けて徹底的に力を注ぐけど(部活で有名になれば入学者数が増えますからね)、そうじゃない部活には徹底的に手を抜いてましたよ。まず先生が部活に来ないで、終了時にだけ来て、号令かけて終わり。
公立中学にいましたが、部活に対しては、中学校のときのほうが先生(つまり公立教員)が一生懸命やっていましたよ。あくまでも僕の見た限りですけど。でも勉強に関しては私立のほうが良かったかな。
だから営利が絡む民間であれば解決するというわけでもないです。
> ”民間企業”です。これは、わるいところだけを見ない=事実から眼をそらすことに過ぎないと私は考えています。100のうち1でも悪いところがあるならば、徹底的に直すんです。99がいいから、1はいいでしょ?なんて甘いことが、子供に通用するとでもお考えでしょうか。
1を徹底的に直すなんてことは絶対にできないし、そんなことは民間でもやっていませんよ。やろうとしているとしても、絶対できません。これには説明不要ですね。
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> 完全に主観で申し上げています。が、本当に私が言っていることが間違えているのであれば、現状なんて生まれないと思います。現実に公立中・高の学力低下は著しく、それに伴う教員の犯罪は増加の一途を辿っています。これと同じことは大手塾にも言えます。しかし、公立と違う点は1点です。処罰を受けるのかどうか、それは適切であるのかどうか、という点ではないでしょうか。
教員の犯罪は増えていますよ。しかし日本全体で犯罪は増えているんです。教員だけが群を抜いて犯罪増加というのなら、話は別ですが、そういうわけではありません。メディアで教員の痴漢事件などを度々取り上げるのは、会社員などが痴漢で逮捕されても何の話題性もないけど、教師が痴漢で逮捕されれば話題性があるからです。猥褻する教師なんて、全体の中のほんの一部ですよ。どれだけ優秀な団体でも、そういうのが紛れ込むのは防ぎようが無いし、仕方が無いんです。それを言うなら、塾の講師をしていた同志社大学の大学生が、塾に通う塾生を殺害したことがありましたよね。でもこういうのが一部紛れ込むのは仕方が無いとしか言いようがありません。
処罰はされていますよ。でも確かに甘いところは否めませんね。
> また、公立の先生がどの程度信頼されているか。これもデーターで見れば一目瞭然です。「学力水準が低いから無理」と言う塾の経営者がいるなら是非お目にかかりたいです。
「学力水準が低いから無理」という塾の経営者や塾講師がいないということですか?そんなこともありませんよ。いるに決まってます。
それと塾上がりの先生の件ですが、僕の高校のときの担任はまさにその塾上がりの先生でした。でも生徒達からの評価はいろいろな面で最悪でしたよ。
> ある塾が生徒に対して行っているフォローを上げます。同時に、これは公立でやっていると言い張れる人間が極端に少ないものです。
> 11:00〜 業務開始と同時に生徒フォロー。質問部屋開始
> 16:00〜 他の授業
> 19:00〜21:00 単科授業(約一週〜二週カリキュラム分)
> 21:00〜23:00 他の授業、平行して業務・欠電・質問応答・生徒フォロー
> 23:00〜 業務
> 社員数名で生徒情報300以上を管理します。にもかかわらず、学力が落ちず、他の校舎と連携しながら業務をするようなことが公立の人間にできているか。これを民間の第三者が視察すれば一目瞭然ですが、できていない状況が浮き彫りになると思います。ちなみに、残業代いくら出るとお考えでしょうか。ほぼ0です。予断ですが、この校舎の塾長の月々のお小遣いは3万です。これは、民間塾だけではなく民間企業に共通して言えることです。「残業代?あぁ、昔はありましたね」レベルのものであって、サービス残業の実態がどれほどあるか、実際に数字でも出ていると思います。
公立義務教育より塾のほうが学力レベルが高いのは当然だと、今までの記事で説明したとおりです。だから公立義務教育が塾よりレベルが低いのはおかしいということはありません。
塾の講師と公立学校の教員を対比させている部分が多々見受けられますが、そもそも当たり前ですが、学校と塾は違うのですよ。あなたは学力のことを説明しているから学力のことについて書きますが・・・
塾の仕事は学力向上。しかし学校の仕事は学習指導や生徒指導。塾より学校のほうが業務の範囲が広いんです。
塾は一日の労働時間の殆ど全てを塾生の学力向上に使います(雑務を含む)。学校は一日の労働時間を学力向上(雑務を含む)や生徒指導や行事運営や部活動など、様々なことに使います。様々なことに時間と労力を振り分けるのだから、学力向上のために使う時間と労力は、塾のそれよりは、少ないに決まってます。だから、学力向上の面で塾より成果が出ないのはあたりまでしょう。民間である私立学校だって生徒指導や部活動などがあるのだから、学力向上の面では、学力向上を専門とする予備校には敵いやしませんよ。これは当たり前でしょう。その代わり、生活指導や部活動なんて塾ではやりませんね。
これを公立の人間がやっているか、といっても、学校と塾は性質も役割が違うのだからできるはずもない。でも大半の教師が朝早くから夜遅くまで働いていることは変わりありません。塾講師とは違う形で。
だいいち、21:00〜23:00まで塾の講師は塾生の学習フォローをしていますよといっても、こんな夜遅くまで生徒を学校に残しておけるわけがないじゃないですか。完全に下校時刻を大きく破ることになりますよ。そもそも塾と学校を比べること事体、ナンセンスですよ。