何だか噛みあいませんねぇ。
堂々巡りもところどころ起こってますし。
さすがに疲れてきたので、これで最後にします。
レスをされても結構ですが、それに対してさらにレスを付けることは致しませんので
ご了承下さい。
(拝読しますが。)
勝手ではありますが、ご容赦下さい。
>現行の死刑制度はまさに「国家による報復」ですよ。
それは分かってますよ。
日本の刑罰は「相対的応報刑」ですからね。
>個人による報復の権利を奪って、国家が代わりに報復を
>しているのです。
>
>私はそのことについては反対していません。
>ただ、国家による報復までも廃止する権利は
>誰にもないということを言いたいのです。
>(これは後述の議論にもつながってきますが。)
死刑でなくとも、刑罰によって自由に制約をかけることは紛れも無く「報復」だと
思いますが。
犯罪という、被害者にとって「不快」なことに対して、自由の制約という「不快」な
ことで返しているのですから。
(フォイエルバッハの名前を出すまでもないでしょう。)
程度の軽重はあるにしても。
>私の究極的な死刑制度の考えは被害者による「直接報復」です。
>これがベスト。当然被害者感情に最も適った考えです。
>
>ただ、残念ながら現行の死刑制度は国家による「間接報復」です。
>
>死刑制度が存続する限り、直接であれ間接であれ
>報復自体も存続します。
>
>死刑を望む被害者の権利は保護される点で被害者感情は
>必ずしも後退するものではないと私は考えます。
>(刑事司法制度を認めないという暴論は考えてません。)
ですが、「自分の手で殺してやりたい」という点では、保護されていませんよね。
>しかしながら、死刑制度を廃止してしまえば、
>「報復」は一切できなくなり、被害者の報復に対する
>権利は完全に奪われてしまいます。
懲役などで身体の自由を奪うことも、やはり一つの報復だと思いますが。
>個人に禁止したことを国家が行うというのは
>むしろよくあることであり、これを矛盾という方が
>国家の何たるかがわかっていません。
矛盾とは一言も言った覚えはありませんよ。
「代罰の正当性の根拠」を貴方はどう考えるかをお聞きしたいんです。
「良くあるかどうか」とか、そんな話ではありませんし、その程度のことは言われるまでもなく
知っています。
>捜査能力を強化し、犯罪数自体を減少させる利益のほうが
>自首の増加という利益よりも現実的であり、
>有意義だということです。
>そもそも自首が増加したからといって、犯罪数自体が
>減らなければ本末転倒な議論になってしまいます。
>ましてや自主の割合等は無意味です。
軽罰化によって自白の数は横ばい(もしかしたら増加?)するが、犯罪件数は変わらない、
となれば、むしろマクロ的に見た場合の利益は同じ(或いはそれ以上)ではありませんか?
「軽罰化=犯罪増加」とは限らないのではないか、と先のレスでも申し上げましたが。
>何度も言いますが、なぜ懲役は許せて死刑は許せないのですか?
>人生に一度しかない大事な青春時代を何十年も誤判で無駄にされ、後に、
>「誤判でした。おわびに1億円あげます」と言われて納得できますか?
>
>誤判で取り返しつかないのは決して死刑に限ったことではありません。
>
>誤判を理由にしたらそもそも懲役刑だってできないのです。
>
>誤判のないように慎重に調べるべきということと、
>なお有罪の時に死刑もありかどうかというのは全く別問題です。
こちらも何度も言いますが、(無実の人が裁かれてしまうケースを前提として)
懲役であれば、生きている以上は再審によって救済し、「残りの人生を享受してもらうことが
出来る」というメリットがあるからです。
対して、死刑の場合、執行されてしまえば再審による救済も出来ず、名誉回復も、
懲役だったら出来た「残りの人生の享受」が不可能になる点で大きな違いがあると
考えているんです。
「たとえそれまでの人生がメチャクチャにされても、再審で救済された後、その先の
人生を享受出来るか?それとも命を奪われ、再審の救済を受けられず、残された
人生も享受出来ないか?」
前者の方が、裁かれる人間にとっても望ましいのではないでしょうか?
誰も、「取り返しが付かない」という点に反対した憶えはありませんよ。
全く同じことを先のレスでも書いたはずですよ。
>また、「やり直しの利益」という言葉が出てきますが、
>ではなぜ被害者の報復に対する権利は間接的にも
>保護されないのですか?
死刑の方が「より報復感情に適っている」というだけで、死刑ばかりが報復でもないでしょう。
死刑を廃止したから、直ちに報復の消滅、というわけでもないと思います。
そもそも、報復を重視するのであれば、何故「終身刑で一生半殺し」の方がよっぽど
報復感情に適っているとは思いませんか?
「石打ち」だろうが「のこ引き」だろうが、死んでしまえばそこれ苦痛はおしまいですよ。