同性愛者という存在が異性愛者と根本的に違うか、それとも認められるべきか、
そういった所でたくさんのツリーが立てられてますが結局相容れられない二つの
意見、という形で八方塞がりになっている気がします。
何かを求めようとしている人は現状に満足していない、そんな気がします。
こういった問題は自分の現在の状況に大きく影響されると思うので、しばし
題名の問いについて考えてみてください。
自分はゲイです。同性愛者が世間からの差別を受けている現状は残念である、
という認識はありますが、それを変えるために動こうとは思いません。それは
現在の自分に十分満足しているからです。
一時期はゲイである自分に悩み、世間のような普通の恋愛が出来ないことに落胆し、
異性愛者になれれば「普通の生活を送れた」などと思ったこともあります。
しかし、現在はそうは思いません。日本の社会ではゲイであるだけで命を落とす
事もなければ全く恋愛できないわけではない。同性愛という同じ境遇の人と
つながりあえる環境もある。
結婚し家庭を築き、子供を授かるといった世間で言う一般的な家族計画は望め
なくとも、自己実現のために努力する自由は認められている。自分が求めようと
する充実した生活は今現在でも十分に出来る、と考えているからです。
何よりゲイであることが自分、社会、周囲の人々を客観的に見つめなおすきっかけを
与えてくれたように思います。それだけでも十分「自分は不遇な人だ」と思わない
でいられる理由になります。
私は同姓婚に反対したいなどとは思っていません。しかし、社会で結婚が
認められたところで自分が目指していく方向性は何も変わらないから望む
必要が無いと思っているんです。
皆さんはどうなのでしょうか?