▼JINGさん:
> 私は、ゲイである事が不幸なのではなく、現在の相互理解がない環境こそが、そう思わせてしまう要因だと思います。
意見の大筋や、この部分には賛成です。しかし、
>しかし、それは決して異性愛者のせいだけではないのではないでしょうか。私は、同性愛者から、相互理解への道を閉ざしているように思えてなりません。理由として、異性愛と同性愛の混在する社会における対処法の構築がないこと。同性愛が異常ではない事、ならびに異常だと主張する人たちの根拠のなさ、または感情的悪意の多さを説明していないこと。だと思います。
という部分には、反論せずにはいられません。JINGさんとは友好な関係を築いているつもりなので、できれば反駁したくはありません。しかし、相手と理解しあうことが真の友情だと思うので、あえて反駁させていただきます。
理由の一つめに挙げられている「異性愛と同性愛の混在する社会における対処法の構築がないこと」は、むしろ、同性愛者ではなく異性愛者に問題があることを示唆しているのではないでしょうか。
この「異性愛と同性愛」の部分を、「男性と女性」に置き換えて考えてみてください。数十年前まで、女性には参政権のない時代が続きました。それは、本当に女性に責任があったのだと思いますか? 女性を蔑視していた男性に問題があったのではありませんか?
また、「白人と黒人」に置き換えてみてください。アメリカで黒人が奴隷にされていたことに、黒人に責任があったというのですか?
「健常者と障害者」に置き換えればどうですか? 「アイヌ民族ではない人とアイヌ民族」ではどうですか?
現在、オランダ、ベルギー、スペイン、カナダ、アメリカのマサチューセッツ州では、同性結婚を認めています。また、イギリス、フランス、イタリア、スイス、ドイツ、ノルウェー、デンマーク、スウェーデン、グリーンランド、アイスランド、フィンランド、ルクセンブルク、アンドラ、スロベニア、スイス、チェコ共和国、アルゼンチン、ブラジル、ニュージーランド、アメリカのハワイ州とバーモント州とカリフォルニア州とニュージャージー州とメーン州とコネチカット州、オーストラリアのタスマニア州、オーストラリア首都特別地域では、同性結婚に准ずるシビルユニオン(法)やドメスティックパートナー(法)を認めています。また、イスラエル、ハンガリー、ポルトガル、オーストリア、クロアチア、リヒテンシュタイン、アイルランド、台湾、中国、カンボジアなどでは、同性愛者の権利を保障したり、同性結婚法案を検討したり議論したりしています。
これだけの国や地域で、「異性愛と同性愛の混在する社会における対処法」が構築されているのです。この事実こそが、日本に住む異性愛者が同性愛者を差別している根拠だと思います。少なくとも、日本は先進国の中で最も同性愛者を差別している国家の中の一つだと思います。
また、「府中青年の家裁判」や東京レズビアン&ゲイパレード2006などを見てもわかるように、日本に住む同性愛者は、自分たちの人権を守るために努力しています。しかし、多数派である異性愛者がその努力をないがしろにしているせいで、その努力が見えにくくなっているだけです。
次に、理由の二つ目として挙げられている「同性愛が異常ではない事、ならびに異常だと主張する人たちの根拠のなさを説明していないこと」に対する反論です。
以前にもJINGさんと、同性愛が正常であるか異常であるかの議論をしたことがあるので、ここでまた、同様の議論を蒸し返すつもりはありません。したがって、「根拠のなさ」に関しては、反論を割愛させていただきます。
ただ、同性愛が異常であるかどうかの議論はするのに、異性愛が異常であるかどうかの議論をしないという矛盾が、一番の問題点なのではないかと思います。ちょうど、「議論しなくてもいいこと」というページを見つけたので、アドレスを貼り付けておきます。
ttp://www.sukotan.com/nikki/nikki502.html
です。申し訳ありませんが、最初にhを追加してください。俺自身も、ほぼ同様の意見です。
さて、最後の「感情的悪意の多さを説明していないこと」ですが、これに関する答えは、俺の中では出ています。それは、「メディアや親や教育機関や宗教によって偏見を刷り込まれていること」と、「日常生活の中で同性愛者であるとカミングアウトする人に出会わないこと」です。前者も後者も詳しく説明したいのは山々なのですが、正直、これらの意味がわかるなら説明は蛇足になるので、よくわからなかったら質問してください。一応、俺の意見に一番近い意見を書いてあるページを貼り付けておきます。
ttp://www.sukotan.com/douseiai_01.html
↑これにも、最初にhを貼り付けてください。
長文失礼しました。