▼ひろさん:
>↑先生も嫌がる意味って何
>池上さんみたいな解りやすい説明で
それは、君が代=国歌が、「愛国心」を醸成するものだからです。愛国心自体はなんら問題ではありません。しかし、愛国心が行き過ぎると、「国のために命を捨てる人」や「国のために人を殺す人」が出てくる可能性のあることは、日本の歴史が証明しています。不起立や不斉唱を実行した教師たちの多くは、教育が未来の日本へ大きな影響を与えることを知っています。自分たち(教師)が、「国家に忠誠をするような子ども/人」を育てることへ恐怖を抱いていると考えられます。そのような恐怖は、国歌や日の丸への嫌悪感へとつながっていくのです。
国歌や日の丸が上記のような可能性/危険性を「孕んでいる」ということから、影響力の遙かに大きい公教育で、そのような国歌および日の丸を教えることを嫌っているのです。
おわかりいただけたでしょうか?
教師は、一般の公務員とは少し違う、「教育公務員」です。一般的な公務員と違うのは、教師一人一人がそれぞれ教育理念を持っていることです。これまで学校教育は、そうした教師一人一人の考え/理念/熱意によって、支えられてきた側面があります。教科書を教えるだけでは、さまざまな教育問題を解決し、社会を生き抜く人間を育てることはほぼ不可能です。
国歌不斉唱/不起立は、一つの教育なのです。それは、「思考することを捨てるな」、「周りに流されるな」、周りがそうだから自分もそれに合わせ手行動する人を育てるのではなく、しっかりと自分で考え判断できる人を育てようとしているのです。
愛国心が、そんな思考回路をぶち切る効果を持っていることは否めません。
おわかりいただけたでしょうか。