宝船さん
日本は侵略国家ではありません。
例えば、満洲族の大清帝国は、その故地(満洲)から中原(中国)を侵略して建てた国ですので、侵略国家です。
現在の中国は、その大清帝国を革命で倒し、満洲族の故地、満洲や、伝統的独立国であったチベットあるいはモンゴル等を武力で併合して成り立っている国ですので侵略国家です。
イギリスは、ウィリアム征服王がイングランドを制圧して建てた国ですので、侵略国家です。その後も堂々たる侵略国家です。
建国時のアメリカは、インディアンを追い払いましたが、国として他国を侵略して成り立ったわけではないので、侵略国家ではありませんでしたが、その後、アメリカもメキシコ等と戦争してテキサス等を奪って成り立っていますので侵略国家となっています。
日本は、現在、他国を侵略した状態で成り立っているものではありませんので、侵略国家ではありません。
かつてはどうか。
建国時は、いろいろな人が移住してきて、それぞれが互いに追い払ったりしたかもしれませんが、そういう人たちが定住してその定住した人たちが興した国で、国が国として他国を侵略して成り立った国ではありませんので、侵略国家ではありません。歴史を経ているので、建国時のアメリカのような生々しさが消えて、いまや牧歌的となっています。
韓国併合や満洲国の建国はどうか。
満洲国は満洲国であって日本ではありません。アメリカはアメリカであってイギリスではないのと同様です。
国またはそれに準じる集団と、一戦を交えて押さえつけつけなければ、侵略とは言いませんので韓国併合は、侵略したものではありません。
条約で互いに合意して併合したものです。現在の韓国はそれを武力を背景にされて、
しかたなく合意させられたものであるから、侵略であると言っています。
意に反する場合、国として戦うのが独立国です。戦わなかったのは歴史的事実ですので、韓国は当時の世界情勢を主体的に判断し、
日本との合邦が最善とはいわずとも、次善の道であったと、そのように独立して判断して併合に至った、と言った方が誇りが持てると思うのですが、
その点は、誇りとは何かと言う問題で、侵略かどうかの問題ではありません。
因みに、当時、韓国の有力な政治団体、一進会は、積極的に日本との合邦運動を推進していました。驚くかもしれませんが、韓国の天敵、伊藤博文をはじめとして、日本は、
それとは反対に、韓国を併合することには反対でした。なぜって、日本の脅威はロシアの南下ですので、韓国に友好国として独立してもらい、ロシア南下の緩衝地帯となってもらいたいというのが日本の望みでした。
日清戦争も韓国の独立をめぐる戦争です。日本が勝って、韓国は、歴史上はじめて、中華世界から独立して、中国の朝鮮王から、王をたばねる皇帝、大韓帝国、皇帝を名乗れるようになったものです。
日露戦争も、、、というのは省略しますが、日本にとっての最善は大韓帝国が日本の友好国として独立を保ってくれることです。それができないと言うことは、ロシアの脅威と日本が直接対峙することになりますので、韓国併合は日本にとってもしぶしぶだったと言うことです。
日中戦争はどうか。
自衛であっても、敵地で戦争することを侵略というなら、それは是非を越えた戦争の状態をいうもので、中国や韓国を含め、有力な国でそのような戦争をしていない国はありませんので、わざわざ道徳的に「日本は侵略」というものではありません。
日本が勝って中国の一部を併合して日本国としたなら侵略国家となったでしょうけれど、一部そのように夢想した人はいたかもしれませんが、国として、そういう意図はありませんでしたので、
結果としてもそうではないので、
世界史的にめずらしく侵略してなりたった国とはなっていません。
ところで、武田信玄の国も侵略国家です。侵略すること火のごとく、と侵略を是認して高らかに歌い上げています。
ということで、日本は侵略国家ではありませんが、それは歴史的結果ですので、それについて、自慢することも悩むこともありません。