▼たれさん:
>天皇が裁判を受けるのは少しおかしい気がします。軍人が「天皇陛下の命令」って言うけど実際に会って命令を受けたわけじゃないんだから、ある意味全部の責任を天皇に押しつけている気がします。じゃあ、どうしてA級戦犯は日本人から嫌われてたんですか?それと原爆投下は防ぐことが出来たかもしれないと何かで言っていました。
法で裁く場合、制度に違反しているのかが焦点となり、違反していることが分れば最高責任者が誰であるのかが焦点になります。
東京裁判の場合は、軍政の最高責任者は裁かれたかもしれませんが、軍事に関する最高責任者は裁かれていません。軍事の最高責任者は統帥権を持つ昭和天皇であり、昭和天皇自身自分を犠牲に犠牲を減らせないだろうか。と、発言すらしています。つまり、昭和天皇に責任があったのは自明の理なのです。なぜなら、統帥権を持つ以上、自分の意に従わず権力を握っている人間は排除できます。どのような場であれ、死ぬのを覚悟の上で軍人どもを止める事は出来たでしょう。間違えてはいけないのは、大日本帝国は専制国家です。民主国家の常識は当てはまりません。
A級戦犯が日本人に嫌われていたのは簡単な理由でしょう。というか、何度も申し上げたとおりだと思います。それは、やってはいけない戦争をやったからです。私はA級戦犯を弁護しようとは思っていません。どうもなかなか言葉が伝わらないようで、私の不徳の至りですが、私が申し上げているのは、極論すれば『軍人は総て悪い』ということです。そこに国籍や階級など関係ない。と、思います。それを如実にあらわしているのが東京裁判に対する意見書の数々でしょう。
原爆投下を防ぐことは出来たと思いますよ?
どう防げたかといえば、大日本帝国に全面降伏すること。でしょうね、これを早期に行えば・・・・と秘密裏に接触していた可能性はありますが、もちろん帝国軍は断ったでしょう。
問題は、防げたかどうかではなく、実施したかどうかです。実施してはいけないものに防ぐもクソもありません。大日本帝国はやってはいけないことをやりましたが、同時にアメリカもやってはいけないことをやりました。結果、大日本帝国は世界で始めて、唯一原爆を体験した国。になり、日本は原爆を経験した人間が住み、国土の一部が被爆している国。となっています。
戦争は、簡単な問題ではありませんが本来人間がやってはいけないことをすべてやります。この点に注意さえすれば、戦争のどちら側に責任が〜などという理論は出てこないと思いますよ。