君の言う“優秀な教師”というのは“不正がない教師”のことを言うのかい?それはどうだろうか。優秀か優秀じゃないかは周りの大人じゃなくて生徒が決めるんだよ。君から見て、組織から見て、社会からみて優秀ではないわけ。生徒から見て優秀なんだよ。教育に必要不可欠な要素は教える側(教師)と教えられる側(生徒)との直接的な信頼関係だと俺は思う。それがしっかり作れてる教師は優秀だろうし、作れてない教師は優秀ではない。つまり教師の優劣を決めるのは生徒ってことに帰結するわけ。だから不正云々で生徒を考えないでクビにするのは間違ってると思う。
じゃあ具体的にどうすりゃいいんだという君の質問に対しては前にも言ったけどケースバイケースで考えていけばいいと思う。例えば本人は知らないけど親が子供の為に黙って裏金教育委員会に送って本人が教師になったとする。そしてその教師が生徒から信頼されていい教育が出来てる中でいきなり不正が発覚して即クビだとなったら、その教師の生徒は前に君が言ったように『ああこれが不正をはたらいた人間の末路か…』って思うだろうか?思わないよ。大抵は残念がるし悲しむ。中にはそうした対応しかしない教育委員会に失望を感じる生徒もいるだろう。そんなことになるんだったら、現実的な対応としてその教師には今いる生徒のために教育を続行してもらってペナルティはペナルティとして人事的な降格とか、しばらく減俸とかする方がいいと思うんよ。もちろん、不正があって生徒との信頼関係も築けてない先生はクビにすればいいと思うよ。ただ俺が言いたいのはこういった検証を細かくしてから処分を下すべきだってことなのよ。これも前に言ったけど、不正が発覚して大騒ぎになったからとりあえず関係者全員クビ!ってのはたんなる組織を守るためでしかない行為だよ。生徒のこと考えてない。まさに君の言う“保身”だよ。