▼矢吹さん:
>裁判は被害者遺族の恨みを晴らす場ではない。
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>なぜなら、被害者の中にも遺族や親しい人がいない人もいるのだから。
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>遺族の気持ちを考慮するならば、遺族のいない人は殺害しても罪は軽くなる結論になる。
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>あくまで人は育った環境、出会った人たちの偶然性に左右され、殺害にいたる。
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>自分の子供には人を殺してはいけないと教えながら、刑務官は仕事とはいえ見ず知らずのなんら恨みや被害を受けてない死刑因のトドメをさすんですよ。
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>それも死刑因は健康なのに、かたや病院の末期患者を必死に医者は助けようとしているのに。
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>健康である人を死刑にすることの無意味さ。
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>一体誰が好き好んで生まれたときから殺人を犯すつもりでいますか?
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>自分がもしそんな環境で育ったら自分が殺人を犯していたかもしれないんですよ。
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>更生不可能な人なんていないんですよ。粘り強く接していけば人は変わるものです。
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>おまけに、刑務官には守秘義務があるから死刑を執行した話も誰にも言えないんですよ。
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>見ず知らずの赤の他人を自分の手で殺した罪の意識は計り知れないくらいなんですよ。ましてや人を更生させる為になった刑務官なのに。
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>机上の論ばかりで法や秩序を言うのは簡単。それは現場を知らないから他人事のように言えるだけ。
大変申し訳ありませんが、仰っている意味が良くわかりません。社会制度的に死刑というものの是非を問うのであれば、まず第一に被害者に対してどの程度の被害を直接的に与えたかによって、社会が制裁を加えるという解釈があります。ただし、この場合において、社会という人格や物理的な存在は無いわけですから、代理人が必要になります。この場合、代理人となる人間は死刑執行を代行せねばならず、人間が人間を殺すことを罰とする社会において、大きな矛盾が生じます。だからこそ、現状の死刑に対して私は批判的です。別段、どのように家族が思おうが関係ないといえば、関係ないですが、社会制度的に言及することは可能です。
加害者が被害者に物理的・経済的損害を与えた場合、一方で精神的な被害を第三者が受ける場合が多種あります。この場合、加害者は本来、この被害に対して責任を持たなければなりませんが、この精神的被害がどの程度であるか判断することが難しいために、一般的に制度として確立される場合はありません。それに対して、裁判所などでは、そういった遺族・親族の痛みを考慮したうえで、裁判の細かい裁量権をゆだねられています。
以上のように、遺族の居る居ないが関係あるのではなく、それが結果的に何人に被害を及ぼしているかが問題です。こういった初歩的な問題は各種様々な面で言及されていることですので、より専門的な解答をお望みの場合は、関係各所でお調べになるのが宜しいかと思います。
次に、刑務官が死刑を執行する代理をしなければならないからこそ、現状の死刑制度は変えなければなりません。はっきり言えば、死刑制度自体はそのままでも構いません。必要なのは、人為的でないことです。最も簡単な方法は、死刑執行日からは一切の援助をしないこと。第一に食事を与えない、水分の供給を停止、の2つが良いと思います。このとき、同時に自殺できる方法も与えること。人を介さない死刑は、ここまで残酷にならざるを得ません。
それに対し、終身刑というのは人為的に最小限の生きる権利は認めますが、自由を限りなく認めません。だからこそ、苦痛のうえで、死刑に匹敵、またはそれ以上として認識されていると思います。
私は、そちらの方が机上の空論というよりも揚げ足取りにしか感じません。何の打開策、解決策の提示もなく、他社の批判だけをするのなら、CPUにもできます。必要なのは、完全でなくとも、多くの人間が現状に疑問を持ち、向上心を持ちながら人間という単位でものを考えないようにすることだと思います。そのうえで、試行錯誤することが必要だと私は考えますが、これはあくまで個人的な意見です。
文章を短絡的に考えないでください。被害者に親しい人がいようが居まいが、最高刑といて死刑やそれに類するものが必要なのは、必然だと思います。特に、親しい人がいて、可能性も多い人間が殺されたのであれば、その可能性と被害者の多さに応じて最高刑よりもより重い刑をくわえればいいだけの話です。アメリカの懲役500年というやり方は、そういった意味で正しいと思います。と、同時に例え、あと1秒で死にそうな人間を殺したとしても、その人間が1秒の間に選択することのできた自由を完全に奪った以上、加害者は、生きる権利・選択する権利・自由である権利のすべてを社会から剥奪されて仕方が無いと思います。それが、社会に属するということです。それが嫌なら、逃げればいいですし、社会に属さなければ良い。実質的にそれが不可能であるならば、限りなく理想に近い国にいけばいいだけの話です。だからこそ、未成年は選択の余地がなく国家に属しているために、様々な軽減効果があります。
JING