横槍ですが......
> いじめの問題について、先生が黙認しているケースは非常に多いです。次に、授業中にいじめが起きていること、休み時間中は教員が生徒を管理できていないこと、の2点を挙げるだけでも、教員の責任は確実にあります。まず、管理責任者である校長、次に学年主任、そして担任に責任があり、担任と校長が最も責任が重いでしょう。
果たして「非常に多い」のでしょうか?
「教師が気付いていない」というケースも多いのではないでしょうか?
気付かれてしまうと、イジメの証拠もとられかねず、イジメをする側としては
不都合なわけですし。
(この辺りは、データがない限りは主観のぶつけ合いになりますが。)
また、「教師に責任がある」というのは、理論的には正しいのでしょうが、果たして
教師が生徒を管理することは現実的に可能なのでしょうか?
担任に関しては、少人数クラスにすれば生徒の管理は容易でしょうが、校長に関しては、
何百人もの生徒を遺漏なく管理するのは、不可能に近いのではないでしょうか。
出来るとするならば、一体どのような方法があるでしょう?
また、たとえ少人数にしても、イジメが学校内ではなく放課後に起こるのであれば、
その管理は担任にとっても極めて難しくなるでしょう。
(そうなれば、校長が担任などを通じて生徒を管理することも難しくなります。)
勿論、授業中にイジメが起こるケースや、教師までがイジメに加担するケースもない
わけではありません。
しかし、上に述べたような難しさもありますし、下手に介入すれば訴訟に持ち込まれて
しまう危険性さえあります。
(加害者とされた側が訴えたりなど。近年のモンスターペアレントの出現を見れば、
「加害者扱い」をしようものなら、喚かないはずがないと思われますし。
動かぬ証拠を突きつけない限りは、かなり厳しい立場に立たされるでしょう。
そして、「動かぬ証拠」を手に入れるのも並大抵のことではありませんし。)
そういった状況もあって、現実には動き難いのではないでしょうか。
イジメ問題で頭を抱えている教師の皆が不真面目な教師だとも思えませんし。
正義感に燃えて奮闘しても防げない、というケースも少なからずあるのではないでしょうか。
> そして、面白い試算があります。ついに、東大合格者で塾に行っていない人間の変化の割合が増えてきたということです。
このデータのソースは......?
統計データにも怪しいものは山ほどありますし、データ収集の条件に注意しないと
「ワナ」にはまる、というケースも多々あります。
(たとえば、サンプルとなった東大生の数が少なかったり。あるいは、「増えてきた」と
言っても、ここ2、3年だけの出来事であれば、「一時的なもの」という可能性も
十分にあります。)
実際、大手予備校などは「東大合格者の〇%が〇〇予備校出身!(模試のみの利用者を除く)」
と宣伝していたりします。
(〇%というのは、往々にして過半数だったりしますね。)
勿論、予備校側のデータの信憑性も問題ではありますが。
> これは、お金がなくとも十分日本最高の大学にいくことぐらいはできるようになりつつあるということと、実はお金がないといいながら、奨学金や各種の補助金制度を知らない人が多すぎる現状もあります。
同時に、東大生の親の平均収入は日本でトップクラスというデータもありますよね。
そもそも、「増えてきた」と行っても、「1%→5%」という変化であれば、「やはり
教育にはお金が掛かるのだ」という結論にとって決定打にはならないでしょうし。
実際、東京23区の「区ごとの学力テストの平均点」と「区ごとの親の平均収入」には
相関関係がある、という報道もありましたし。
(確か、毎日かどこかだったと思いますが。まぁ、これも「データの信憑性」と言われると、
伝聞である以上何も言えない訳ですが。)
奨学金にしても、返済義務があったりするので、なかなか大変だとは思いますし。
(「平均収入 大学 親」と入れてグーグルで検索すると、YAHOO知恵袋の興味深い書き込みがヒットしましたよ。)
> 一般家庭よりは年間の収入は少ないと思いますが、それでも何とか大学に通うことは可能です。問題はあきらめてしまっていることではないでしょうか。
私の友人には、やはり経済事情で進学を諦めてしまった人もいます。
「諦めてしまうのが問題」というのは、少し厳しいのではないでしょうか。
JINGさんも苦労されているのだとは思いますが、JINGさん以上に苦労されている方も
いるでしょうし。
(こういう言い方は失礼かもしれませんが......)
> 教師の衰退と市場原理は実は一致しません。なぜなら、十分に教員は給料をもらっているからです。もらっていないと仮定したとしても、昔からもらっていない点は変わらないということになります。つまり、現在と過去の教育水準が変わったのであれば、それは教員の質が換わったということになります。であれば、現在の教員の質を考えると、低くなったといわざるを得ないのではないでしょうか。
「教師の衰退と市場原理が一致しない」という意見に反対するつもりはありませんが、
「一致しない」という考えと、「なぜなら」以降のつながりが良く分からないのですが......
また、教師の質の低下も一因だとは思いますが、JINGさんご自身も指摘されているように、
家庭の問題も大きいと私は思います。
学力向上というものは、教師だけが奮闘すればどうにかなるものでもないでしょう。
何よりもまず、「学ぶことの楽しさ」を知り、「勉強する習慣」を付ける事が必要不可欠ではないでしょうか。
前者に関しては、教師の責任の方が大きいようにも思えますが(勿論、家庭にも責任は
あるのでしょうが)、後者に関しては、家庭環境も大きいはずです。
勉強は学校だけでやるものではないでしょう。
家での予復習や自主学習も同程度、あるいはそれ以上に重要なはずです。
そして、家での予復習や自主学習をするためには、家で勉強をするための家庭環境が
重要になります。
しかし、近年のモンスターペアレントの出現などを見れば、家庭の環境が良くない場合も
決して少なくないのではないでしょうか。
(「偏見だ」、「憶測にすぎない」と言われたら返す言葉もないですが。)