▼ABCさん:
これは、個人的な意見というよりも、私の意見がかなり薄いです。
まず、教員というものに関しては、生徒から”信頼ないし尊敬される対象でなければならない”という教育を大学の課程で行っています。である以上、教員にそれを求めるのは至極当然なことであって、それを否定するのであれば、教員の育成過程上でそういった項目を削除する必要があります。そのことによって、”教員とは、生徒から信頼ないし尊敬される対象では必ずしもありません”ということを明示しなくてはいけないと思います。
次に、教員の役目は2つです。精神的に生徒を成長させること、学力的に生徒を向上させること。の2種です。
前者を行うのは並大抵のことではないと思います。私は、モンスターペアレンツのような方の意見は大嫌いですが、それと同時に、子供が先生を信頼も信用もしていない事実もあります。これは、家庭で親が教師の悪口を言っているのも原因の1つです。しかし、それを払拭するだけの力が現在の教員全体にかけていることも事実です。
これと同様のことが医療関係者に対して言えます。ただ、医療関係者に関しては不祥事が起こったり、様々な問題に対しても迅速に患者側医療側が対応しているのに対して、教育関係者は対応が遅いというのは言わざるを得ません。
後者に関しては、残念ながら努力しているとは言いがたいです。まず、教科書とワークの選び方ですが、私立に比べてその精度は低いです。また、塾に行く子供が多いという事実が、現実を見せてくれると思います。バブル経済の最中ですら、ここまで塾産業が大きくはなっていなかったのではないでしょうか。つまり、生徒の学力向上に努めない教師は多いです。その決定的なものが 「評価」 でしょう。なぜ、先生に対して質問をするだけで成績が上がるのでしょうか。なぜ、塾に行っている生徒は”できて当たり前”なんて発言する教諭がいるのでしょうか。教師の倫理観の低下は年々変化の割合を増しているように思えます。
勤務形態がつらいと言いますが、では何をやっているのか新任〜退職手前までの教員にアンケートをとれば一目瞭然です。明確な回答が帰ってくる割合は50%程度でしょう。これより多ければ、私はきっと感動するほどうれしいと思いますが、現実はより残酷だと思います。
ただ、教育業界が再生しつつあるのは事実です。別段政府の手柄でも何でもありません。塾上がりの先生が出現しつつあるからです。または、もうすでに出現しています。この先生方の最大の美点は、教えるのがうまい。生徒をうまく扱うことができる。この二種でしょう。
まず、くびにならない状況事態がおかしいということを、現在の教員は知るべきではないでしょうか。 JING