▼Dybbukさん:
>ちょい気になったから一気にカキコしま。
>
>今自然を元に戻すとかいうことしてる人らおるけど、
>直してどうかなんの?
>
>リサイクルして自然破壊を少しでも減らそうって言うけど、
>あれはどういう意味があんの?
木材のリサイクルには、森林破壊(これは植林木であろうと自然木であろうと関係ない)を防ぎ、温室効果ガスであるco2を減らす効果があります。
ペットボトル、プラスチックのリサイクルは、その原材料である化石燃料の枯渇を遅らせることが期待されます。
金属、鉱物のリサイクルは、原石から取り出すよりもリサイクルのほうが、コストが安い場合に有効です。ですから、環境問題が騒がれる以前から行われてきました。
>海外の生物が日本に入って住み着いて、
>日本の生物が脅かされてるからそういう生き物駆除って、
>関係ないやん。
これには、固有種を保護する目的があります。ただし、Dybbukさんが指摘する通り、自然を変えるのが人間のエゴであるのと同様に、固有種を保存したいというのもまた、人間のエゴである可能性があります。しかし、動植物の種が、人間によって変えられるという事態を防ぐ、ということは、ある種の絶滅を防ぐという重要な意味があります。
>今まで人間って自分らの暮らしやすいように変えてきたやん?
自然を利用するのが、人間です。しかし、資源が枯渇したとき、人は、自然を利用できなくなります。「持続可能な、自然の利用」これが、大きな目標となります。
>人間の生きるために変えてきたんやから、
>今更直そうとしてどうすんの??
>日本に外国の生物入ってきてもいいやん。
>
>生物が絶滅したらなんか問題あんの?
問題は、二つの立場で説明できます。
一つは、動物の保護という立場です。人間は、その人の手によって、勝手に動物を滅ぼす権利をもっていない。
二つめは、一度滅んだ種を、再生することが難しいことです。恐竜を想像するといいでしょう。種が絶滅するということは、人がある種と接する機会を失うことを意味します。それは、生物資源、遺伝子資源の利用という面において、人間にとって不利益となります。
>またその時にあった生き物が進化して出てくるんちゃん?
>コウノトリの人工繁殖だぁ?
>
>コウノトリにしてみたら仲間増えるかしれんけど、
>どう考えてもありがた迷惑やろ。
コウノトリを滅ぼす権利を、人は持っていません。その責任を果たそうとしているのだと考えられます。
>って言うかむしろ迷惑なだけやろ。
>
>
>今何やってるんかさっぱりわからん。
>
>リサイクルとか環境保護とか、
>どうせ地球が潰れる前に、
>人間が生き残る策を考えるための時間稼ぎにしか思えんのやけど。
>
>結局生き物は自分の子孫生き残らす方法だけ考えてるんよ。
>
>今日テレビで見たんやけど、
>「養殖のクエをまた自然にかえそう♪」
>とか言ってたけど、
>またクエが増えて問題になったりして★
>
>もうほっときとかしょっちゅう思うわけ。
>
>
>ちょっと過激めに書いたけど、
>これ答えだせる人いる?
>
>
>疑問形多いから読みにくいしな。。
>
>意味深で難しめな題もたまにはいいやろ♪
「生物多様性」というのが一つのキーワードになるかと思います。生物多様性には、二つの側面があり、一つは、生物が生きていくためには、多様性が不可欠であるという、生物学、進化学と不可分なもの。
もう一つが、これは人間の都合によるものだが、生物の多様な遺伝子資料を保存して、利用しようというもの。具体的には、自然界に存在する多様な、遺伝子資源から、癌を抑制する物質や、エイズウィルスの増殖を抑制する物質を探し出すなどが考えられる。
ここで重要なことは、利用を継続することである。使い切ってしまって(絶滅させてしまって)は、継続した利用は不可能である。人類は、つい最近までこれに気づいてこなかった。そのおかげで、森林破壊、化石燃料の枯渇を招いた。二つ目のキーワードは、「持続可能な利用」である。
1992年に、生物多様性条約がつくられたが、これは、発展途上国、とくにアマゾンの豊かな生物資源をアメリカに奪われることを防ぐ目的が背後にあった。それまで自由にアマゾンの生物資源を利用していたアメリカにとっては、この条約によってアメリカの新薬開発が滞るとして、条約への批准を拒否した。
このように、環境保全や種の保存は、単なる動植物の保護活動ではなく、人々や国家にとって、重要な経済活動へと発展したのである。