▼ハグ犬さん:
>友達に聞いてみる。ゲイについて。色んな答えが返ってくる。
>キモい。吐く。ありえん。消えてしまえ。普通じゃない。無理。
>やっぱり、男子はみんな同じなんだ。それが当たり前。
>女なら良いけど、男は無理。何で女の子ばっかり得するんだろう。
>悔しいょ・・・
それは、典型的なセジウィックの「ホモソーシャルな絆」でしょ。何のことはない。彼らは、同性愛を恐れているからそんなことを言うのだ。自分は、そんな変態ではないと。自分はあくまで、支配する側であり、支配される側では決してないと。本当に、強い者、自信のあるものはそんな言葉を吐かないと思います。
そしてそれは、あなたの友達が若年者で、何の自信も持っていない人々であることを吐露しているように思えます。
僕の知り合いの(かなり大規模な)PTA協議会の副会長さんは、それまでホモソーシャル関係の中に身を置いてきた人でしたが、私たちと出会い、私たちを理解しようとしました。今では、そうした偏見、理由のない(不可解ともいえる)嫌悪感を反省し、PTAは積極的にセクシュアルマイノリティ理解に取り組んでいくと約束してくれました。
そして、やはりホモソーシャルな世界に生きる僕の兄は、今年の春、僕がゲイであるという告白に対して、「やっぱりな。言わなくてもわかっていたよ。」。弟がゲイで気持ち悪くないか?という質問に、「全然気持ち悪いなんて思わない。だって、俺はお前のことをずっと見てきているし、知っているんだぞ」と言ってくれた。
ホモソーシャルな絆の中で生まれるホモフォビックな言動。しかし、実のところ、「キモい。吐く。ありえん。消えてしまえ。普通じゃない。無理。」には、何の根拠もなく、彼らはたった一人では、同じような言葉を吐くことさえできないのだ。
いったいゲイのどこが、何が、キモいのかについて、説明すらできないに違いない。
たとえば、ある親友がゲイであると、告白した瞬間、その親友は告白する前とあとで、何が変わるというのであろうか。それまで、親友だった友を、ゲイであるというだけで、嫌悪するというのは、全く滑稽である。
女ならいいというのは、レズビアンもののビデオなら大歓迎だとう、全くばかげた彼らの欲望の吐露だ。だから、女子が得というわけではないのだ。
そして、男子がすべて、あなたの友達のように無知で、幼いわけでもない。賢い男子は、たくさん存在している。そして何より、あなたが「自分のどこが気持ち悪いのか」と尋ねれば、友達の答えは、変わってくるかもしれない。彼らは、驚くかもしれない。ゲイが気持ち悪い存在ではなく、いつも身近に存在していたという事実に。それらの事実にそのとき初めて気づくのだ。