▼西園寺さん:
本当に正直にお応えします。
まず、『ですよね』と聞かれてしまうと、不快に思う方も居るかもしれません。実際、私の場合はそうです。
子供が欲しいと思ったとしても、それは同性愛には、現在不可能な問題です。確かに、それが代理出産の話に転じることもあります。しかし、それはあくまでもエゴの話であって、子供を幸せにしたいと本当に思うのならば、諦めなければいけない、または、現在は不可能で、どうすれば可能になるかを考えなければいけないことです。これを、はい。と答えるのは簡単です。しかし、同性愛者のすべてが、エゴイズムで子供を欲しいと思っているわけではないと思います。子供に本当に幸せになって欲しいからこそ、子供を引き取ることも、何もせずに援助金だけを払い続けている人も実際に居ます。そういった方の気持ちが、安易な『はい』で、消えてしまうのは忍びないです。
独身なんて寂しいと、お思いでしたら、聞くのは別段同性愛者ではなくても良いと思います。それこそ、異性愛者で独身の方に聞いてみては如何でしょうか。
同性愛者や両性愛者の中には、もちろん結婚を選択する人も居ます。また、養子縁組などで、過ごしている人たちも居ます。外国の国籍を取ろうと考えている人も、若干ではあると思いますが、いらっしゃるようです。結局は、愛している人と、共に過ごすか、社会的安泰を図るか、だと思います。
はっきり言えば、どのような人生を歩む人間が多いか。というのは、それぞれの人の選択であって、別段答えは無いと思います。はっきりしたことは解かりませんが、同性愛であろうが、異性愛であろうが、結果は変わらないのではないでしょうか。
もし、同性愛ではない、でも、同性愛の人たちを知りたいと思うのでしたら、もう少し別のことからはじめたほうが良いかもしれません。
少々厳しい言い方になったかもしれませんが、確かに、私達同性愛者は異性愛者から見れば異質な面を秘めているかもしれません。ただ、それだけではないことを知っていただければ幸いかと思いますし、はっきり言って、異質なのは男性同士だからという点があると思います。もし、善意で聞いていただけたのでしたら、大変失礼なことを申しました。ご容赦いただければ幸いです。ただ、同性愛者が必ずしも不幸せでないことだけは知ってください。 JING