▼空汰さん:
非常に申し訳ありません。
私自身が、未だに18の今年やっと大学生になる者ですので、若輩者は私のほうなんです。それが偉そうにお話させていただいていることが、恐悦至極なのですが、そこはあまり気にせずに、ゆっくりとお話できれば。と思います。
確かに、究極の宗教は1つだと思います。私は、それが真理だと思っていますが、真実というのは恐らく私達の死後、自分の血筋も解からなくなるほどの時間がたって、やっと解明されるものだと思っています。
だからこそ、私達は歩みをとめるわけには行かないのだと思います。例えば、未だに1つの宗教に絞れない私達が、必死に何かにしがみ付き、信じ込み、考えず、否定するものを罵倒し、自分の無知を棚に上げ相手の良心をえぐるような言葉を投げかける。こんな人間が、はっきり言って多数いる社会に生きています。そんな中で、私は少数ですが、その影響によって子供達が汚れて、踏まれている惨状を垣間見ました。もちろん、そんな社会を続けていくつもりなど毛頭ありません。せめて、自分の幸せよりも、子供達の幸せを考えられる人間になりたいと思っています。
と、これが私の考えの根底にあるものです。
なぜ、憎しみや憎悪を浄化作用につなげるか。といえば、私の場合は、この世にあるものを全て利用した上で、制御することが大切であって、存在するものがどのようなものであれ、その1つ1つを全否定はしたくないからです。
実は、私も考えていない点なんて沢山あります。きっと、考えている部分を数えたほうがよっぽど早いでしょう。でも、そんな偉そうなことを言ってしまって申し訳ありません。と、同時に、その言を受け止めていただきましたこと、お礼申し上げます。
確かに、憎しみは新たな憎しみしか産まない。というのは、定説として日本、中国辺りには根強く残っています。では、どのようにして憎しみのない社会にするのでしょうか。それこそ、憎しみを生んでしまった”愛情”に私は解決の糸口があると思います。そして、仰るとおり、憎しみもなければ困るものだと思います。
人というのは、なくしてからその大切さに気がつくという愚かな点を持っていると思います。もちろん、それは大衆としても、個人としてもそうなのではないでしょうか。
善悪の判断というのは、実は勝手に人間が生み出した空想の産物だと私は思っています。世の中に、絶対悪と絶対善の戦いなど無いと思いますし、善悪に囚われることは、良いことだとも思っていません。
悪というのと、善というのは何なのでしょうか。私は、この世の中には過ちと正しい行動しか、こっそりないのではないかと思っています。だからこそ、そういった考えは、人を許すことを覚えるでしょうし、次に、人を罰することも出来ると思います。罰とは、私は行動の責任だとしか思っていません。
信頼関係に基づいた喧嘩というのも良いのかもしれません。ただ、私はあまり好きではありません。もっと、言葉というものを大切にしたうえで、話し合って欲しいと思いますし、腹が立てば正直に言ってしまうか、言わないのならば八つ当たりしないで欲しいなぁ。と思ってしまいます。
もちろん、統治論や組織論は恐らく脱却していく要因になると思いますので、参考程度に聞いていただければ結構です。そのことを先に申し上げればよかったのですが、私の配慮が足りませんでした。深くお詫び申し上げます。
実は、私も大人が物知り顔で説教して、矛盾する姿が大嫌いなんです。そして、虐げられる子供を見るのも大嫌いです。ついで言うならば、子供の時に思った理不尽なことを、絶対に私から見た子供達にはするつもりはありません。でも、甥っ子や教え子達を通して色々学ばせてもらっています。本当に、子供ほど素晴らしいものはないなぁと思いながら毎日を過ごしつつ、そんな子供を変えてしまう大人たちに憤りを感じてしまいます。
鼻で笑うなんてことは絶対にしません。私は、理想は常に合ったほうが良いと思います。ただ、そこへのプロセスは自分だけではなく他者からの言葉も聞きながら、より正しいプロセスを踏んだほうがいいと思うだけです。
(ただ、自分のことを棚に上げて言ってしまうのであれば、自分の考えが全て正しく、相手が誤りで、揚げ足をとることが好きな人や、過ちを認めない人は鼻で笑ってしまうかもしれません)
私も空汰さんとお話させていただけて、本当に嬉しいですし、幸せです。1つ1つを考えれば、共通点は少ないですが、こうやって落ち着いて話し合える方を見つけられるというのは、やはり幸せなことだと思っています。私の独りよがりでしたら申し訳ありません。
それと、私は思いの押し付けと思っては居ませんし、恐らく空汰さんはそれをなさらないと思います。なぜならば、こうやって話し合ってくださいますし、それ以上に、相手に押し付けることよりも、相手に語りかけることのほうがお好きなように見えるからです。
最後は随分と勝手なことを申しました。ご容赦いただければ幸いです。 JING