続き。
「直樹の生のチンコ…」
俺のチンコなんかをうっとりと見る勇斗。
恥ずかしくて顔を逸らすと「直樹の…チンコ…」と言いながら、優しく握ってきた。
他人に触れられるだけで気持ちいいとは思わなかった。
なら、これを舐められたら。
これを挿入したら。
それは、どれほど気持ちいいのだろう。
「直樹の…ん…いい匂い」
「体育あったから臭いから。無理ならやめろ」
「本当にいい匂いだよ」
わざわざ玉と太ももの間に顔を埋めて匂いを嗅ぐ勇斗。
「ん、毛が擽ったい。意外と濃いね」
臍の下から生えてる毛を撫でながら笑う。
目を逸らしたいのに、再び逸らすことができない。
「男らしいカラダ。俺、直樹のこと好き」
「カラダ目当てか…ッ!」
ぺろりと裏スジを舐められた。
「気持ちいい?ここ気持ちいい?」
裏スジを重点的に、チンコ全体を舐め回される。
「ぅぁ…ッ…」
舐められているのは視覚的にもすごく興奮した。
なにより、勇斗の顔がエロかった。
俺のを銜えこみ、AVの様に卑猥な音をたてる。
「やば…ぃ…」
初めての快感。
生暖かく、ヌルヌルしている口腔内に、腰が勝手に動いてしまった。
「もっと、そこ…ぁ、イイ…」
すぐにでもイッてしまいそうになるのを必死に我慢する。
我慢はするが、込み上げてくる射精感に耐えられるはずがない。
「イキそ…っ」
俺が呻くと、口を離し、先端に吸い付きながら竿を扱いてきた。
「ばっ!ゃ…ィク…ッ!」
「ん…」
俺は勇斗の口に射精した。
勇斗は眉を顰めながら精液を飲み込んだ。
「苦いね」
笑いながら、ペロペロと舐める。
これが俗に言うお掃除フェラかと倦怠感と達成感が入り交じった賢者タイムの中で思う。
「なら飲むなよ」
「直樹のこと、好きだから」
爽やかに笑いながら、勇斗は唇にキスをしてきた。
俺はそれを受け入れた。
「ちょっとトイレ行ってくるね」
笑いながら部屋を出ていく勇斗。
俺は怠い体で服を着た。
暫くして勇斗が帰ってきたくらいで終了10分前とフロントから告げられたので帰ることにした。
帰り道。
特に変わったことはなく、ただただ普通の会話だった。
「俺ン家、こっちだから」
分かれ道でそう言うと、勇斗は少し残念そうな顔をした。
「あのさ…また…いいかな?」
それはきっと『フェラさせて』ってことだろう。
俺は少し悩んだが、今日の快感を思い出し頷いた。
「ありがと。いつでも言って。どんなことでもするから」
周囲を確認し、勇斗は俺にキスをした。
「直樹、大好き」
そのまま走り去る勇斗に、俺は少しだけドキドキしていた。
続く。