俺が今までに見たことのない、あの迫力あるチンコは、
しっかと目に焼き付いているが、あのアンバランスで、
華奢な体型と、中空を無表情で見つめる若い男に、
どこか異様さを感じた。
その夜、床に入ってからも、あの目の当たりにした、
強烈なチンコが浮かんで来たが、なぜか、俺のチンコが
反応することはなかった。
翌日、俺はまた同じトイレに行った。
あの男は居なかったが、若いフリーターのような男と、
初老の男とが、二人並んで、何故か中空を見つめる感じで立っていた。
俺は、初老の男と一つあけた小便器に立った。
チンコを出し、放尿し始めると、男の視線を感じた。
真正面を見ているようで、間違いなく、俺のチンコに
視線を当てている。
俺も真正面を向いたまま、初老の男のチンコに視線を送ると、
放尿は終わったはずなのに、半勃起状態のチンコを揉んでいて、
その向こうに、若い男の反り返ったチンコが見えた。
いずれも、昨日の迫力あるチンコとは大違いだった。
初老の男は、無遠慮に、若い男と俺のを、交互に覗き込んできた。
俺は、放尿を終え、一瞬、視線を送ったが、その場を立ち去った。
その頃から、他人の勃起したチンコに興味が湧いてきたが、
オナル時のオカズは依然として、女の体やH画像だった。
1年間で、20cm以上背が伸びた俺は、満員電車でも、殆ど
触られることはなくなった。
その代わり、地下街のトイレに立ちより、勃起した他人の
チンコをチョコット見るのが、人に言えない、俺の
秘かな楽しみとなった。
そのようなトイレが幾つかあるのを知って、
何か所かハシゴをすることもあったが、何度か通う間に、
いわゆる常連組が居て、たびたび見かけることもあったが、
あの強烈な印象に残るチンコの男には会えなかった。