火曜日の放課後が当番になっていたのは、僕以外にもうひとりいました。それが中山先輩です。先輩は僕よりひとつ上の2年生でした。
中山先輩のことはよく知らなかったのですが、うわさで学年でも成績上位で有名進学校に進学するらしい、と聞いていました。
6月終わりの梅雨まっただ中のことです。
期末考査まで約2週間というような日で、図書室には人がほとんどいませんでした。 僕はカウンターの中に座ったまま当番の時間が早く終わるのをただ待っていました。隣には英語の教科書を広げた中山先輩が座っています。
僕は「やっぱり成績がいい人はどこでも勉強するんだな」と思いつつ、ちょっと邪魔してやれ、という気持ちになりました。
ちょうどその日は3時間目が自習で、教室内では自習課題そっちのけでみんな好き勝手なことをしていたのですが、たまたま僕も含めた席の周りでは50分間ずっとシモネタで盛り上がっていたのです。といってもしょせんは中1生ですから、聞きかじりの「セックス」とか「オナニー」とか「仮性包茎」とかいう「内容はよく知らないけれど、なんだかエッチな言葉」を並べていただけなのですが。
勉強している中山先輩をちょっと邪魔してやれ、と思った僕は先輩に話しかけました。
「先輩、オナニーって知ってますか?」
中山先輩は教科書を見たまま「お前知らんの?」と言ってきました。僕は「知らないんですよ。教えてくださいよ」とふざけながら答えました。(実際、このときは知りませんでした!)
すると突然先輩は「こうすることだよ!」と言いながら僕のズボンのポケットに手を入れ、布越しに僕のちんちんを触ってきたのです。
先輩の行為にびっくりしつつも、いままで感じたこともないくすぐったいような、でもなんだか気持ちのいい感覚がこみあげてきて、僕は先輩にされるがままでした。