毎日暑いですね…。肩周りに筋肉つけたいんですが、どうすればいいですかね…。体重45キロはきらないように頑張ろう…。
コメント返しです。
まーくんさん、前からコメントありがとうございます。いつも楽しみに読んでました。一番好きな話とか言ってもらえて、感動です。自分が好きな分、相手が返してくれたらいいんですけどね…なかなかそうはいかないですよね。
ゆうやさん。一番にびっくりしたのが、ちんこのサイズが…。うらやましすぎる。自分が恥ずかしいです。ケツは…初めては、本当、死にますよね。俺何回か痔になってます。笑 痔になるとクセになるし。優しくしてあげてください!
続きです。
「マサキ、ユウトと連絡つくか?」
その日から、ユウトはバーを休むようになっていた。ユウトも俺と同じで、家を飛び出したところをマスターに拾われたから、マスターにはすごい懐いてて、恩返しするためなのか、皆勤でずっと頑張って働いてたのに…。
そして、3週間ぐらい経って、仕事にもこないしユウトと連絡がつかないのか、マスターが俺にそんなことを聞いて来た。
「いや…つかない。家にも帰ってないんすか?」
「そうなんだよ…。しばらく休みがちになるかも…、とは聞いてたんだけどな。しかも最近、嫌な噂聞いてさ」
「嫌な噂?」
「なんか、ユウトに金払ってヤらしてもらったヤツがいるらしい。あいつ、顔派手だから、他にも何人かそういう噂流してるやつ知ってるって。本人に連絡とれねーから、確かめようがないんだけどな。なんか回ってきた写メ見たら、確かにユウトだった」
夜の街の噂はすごい勢いで広がる。特にマスターは顔が広いから。俺はそれを聞いた瞬間、裏口で揉めてたユウトと彼氏の姿を思い出した。
(あいつ、ユウトに金をせびってたし、もしかして…)
マスターにそんなこと言ったら、完全にブチ切れる。あれだけ、彼氏一途だったのに、他の奴と浮気とかユウトに限って絶対ない。もし、噂が本当なら、彼氏がユウトにそういうことさせてるんだって確信した。
ユウトの彼氏はソープの客引きで働いてる。前に、ユウトと彼氏の忘れ物を届けに行ったことがあるから、店も知ってた。店が終わった後、彼氏の店に行ってみようと思って、その日は体調不良と言って、仕事を早退させてもらった。
彼氏の店の行き道をスマホで調べている最中、キョウスケさんからの電話。
「もしもし、なんですか?」
「もしもーし。仕事中?」
「いえ、大丈夫です」
「いやー、なんかさ、今マツキヨの前なんだけどさ、ユウト見つけて。なんかキモイおっさんと歩いててさ、声かけたけど無視されたー。なんか、変な雰囲気だったけど、あいつ大丈夫なん?」
まさしくタイムリーにそんなことを言ってくるキョウスケさんに、すごい焦った。
「ユウトは!?まだ見える位置に居ます!?」
「え?見えはしないけど、行った方向追いかければ…ってなんかあったー?」
「できれば追いかけて捕まえててください!おっさんは気にしなくていいんで!すぐに行くんで!」
「気にしなくていいって、そんな、おい、まさき…」
返事も聞かずに、電話を切って、キョウスケさんが言った場所に向かって走った。体力なんか全然ないけど、途中でキョウスケさんから『ユウト捕獲〜』ってライン入って、急いで全力でダッシュした。
キョウスケさんが指定した場所に、文字通り手を握られて捕獲されてるユウトと困ったような顔のキョウスケさんがいた。話に聞いてたおっさんの姿はない。
キョウスケさんはビジネススーツ姿で、打ち合わせの後を適当に飲みなおそうと歩いてる途中だったらしい。
ユウトは俺を見つけると、すごく気まずそうに顔を逸らした。
「ハァ、ハァ、すんま、せん…キョウスケさん…無理言って」
「マサキ、すげー汗。笑 全力疾走お疲れ様―。マサキの走ってる姿、プレミアもんだわ。ていうか、本当わけわかんないんだけど、ユウトは逃げようとするし…」
そんな言いながら、キョウスケさんがユウトの方を見る。ユウトは一言もしゃべらない。俺も捕獲してもらったはいいけど、なんか気まずくて、何も言えずにうつむいてしまった。そんな、俺らを見かねてか、キョウスケさんが「とりあえず移動しよう」と提案してくれて、一番近いのがウチだったから、ウチに連れて行くことになった。
アキラさんは、お客さんとアフターで遅くなると連絡が入ってたので、家には誰も居ない。とりあえず、着替えてくると、キョウスケさんが冷蔵庫から勝手に酒を取り出して、ユウトにも飲ませてた。
俺は自分用にお茶を用意して、ユウトの対面に座った。
「ユウト、最近なんでバイト来ないんだよ。マスター心配してたし…家にも帰ってないんだろ?何やってたんだ?」
なるべく、責めないように、優しく言ってみると、ユウトが観念したみたいに、笑った。
「マサキ君いじわりー…わかってるくせに」
「噂、本当なんだ。何でまた…彼氏一途はどうしたよー…」
俺がそういうと、ユウトは何も言わずに、うつむいた。
(やっぱり、あいつにやらされてんだ)
「ユウトさ、もう、別れろよ…。あんなやつのどこがいいの?ユウトのことなんて、多分金づるにしか思ってないよ。ここまでされてもまだ好きなの?」
「……マサキ君、心配してくれてありがと…。でも俺はハジメに救われたから…。今は、ちょっと実家の借金を肩代わりして、あんななってるけど、金がなんとかなったら、また昔に戻ってくれると思うし…」
「はぁ?それで、なんでユウトがあいつの実家の借金返すことになってんだよ!それで、ずっとバイトした金も渡してたんだろ!?あいつのことなんか、わかんないけど…ユウト騙されてんだよ!」
「…それでも、俺はハジメとは離れるのは、考えらんないから」
「あのー…」
俺らが面と向かって、ワーワー話してたら、今まで福助の腹をマッサージしていたキョウスケさんが口を挟んできた。
「なんとなく、話聞いて理解したけど、この前マサキがさ、アキラのこと、どんな人間でも側にいるって言ってたじゃん?ユウトもそんな感じに聞こえんだけど?俺は、自分に害になる人間はすぐに要らないって思うし切るから、さっぱり気持ちはわかんないけどさ、マサキはなんとなく、ユウトの気持ちわかるんじゃないの?」
キョウスケさんに言われて、何も言えなくなってしまった。図星だった。
自分とダぶるから、ユウトが絶対彼氏と別れないだろーなって心の底ではなんか感じてた。でもそれと、個人的に幸せになってもらいたいっていうのは、やっぱり別物で。きっと、ユウトはきっと聞いてくれないのはわかっていながらも、どうしても言ってしまう。
「ていうか!キョウスケさん、ユウトのこと頑張ろうかなって言ってたじゃないですか!?あんたが頑張れよ!」
「ええー!?こっちにくる!?しかも本人目の前でそれ言っちゃう!?マサキ逆切れモードになってんじゃん!」
「いつもみたいに、さっさと口説いて、さっさと惚れさせればいい話なんですよ!応援するから頑張れよ!」
「それ、本人目の前にして言っちゃったら難易度かなりあがるからね!?応援する気ゼロじゃん!?マサキは実は鬼畜だったんだ!?」
完全に八つ当たりなのもわかってたけど、重苦しい雰囲気が嫌で、ついキョウスケさんに当たり散らしてしまった。
そんな俺らのやり取りを見ながらユウトがやっといつもみたいに笑ってくれた。ユウトがやってることは辞めさせたかったし、心配だけど、とりあえず、いつもの笑顔が見れてほっとした。
「2人ともありがとうございます。ちゃんとさ、お金もらうのは優しい人…選んでるし、今月来月が特に厳しいから来月までって、ハジメとも約束してるから…。ちゃんとその後からは、こんなこと辞めるし、ハジメも真面目に働くって約束してくれたから。俺は大丈夫だよ!愛があればなんとでもなる!」
「ユウト…。本当に再来月には戻ってくる?ちゃんと、きっかり辞めろよ?あと、電話には出れる時はちゃんと出て。マスターも心配してたから…」
「…マスターには心配かけたくなかったんだけど…。マサキ君、フォロー任せてごめんなさい」
そう言って、困ったように笑うユウトの頭を撫でた。本当に自分の弟みたいな感覚になる。だから、ユウトの言うことを今は信じてみようと思った。
「キョウスケさんも、なんか変なことに巻き込んでごめんなさい」
「……いいんだけどね。巻き込んできたのはマサキだし。でも、あんま、危ないことはすんなよ?俺、ここらへんは色々知り合い多いから。なんか変なヤツかなと思ったら、一言相談しなよ?大体のヤツはたどれるから。あと、彼氏と別れたら俺はいつでもOKだからよろしくお願いします。笑」
「あはは。ありがとうございます。キョウスケさんみたいないい男、俺にはもったいないですよ」
「…そんなことないよ…」
いつもの、口説き文句もなんかキレがない。キョウスケさんもユウトのことを心配してくれてるのがわかって、ちょっと安心した。俺は、口ばっかで実際は何の力も無いから、ユウトが頼れる人が増えてすごく安心した。