コメントありがとうございます!
見てくれてすごく嬉しいです!
気がついたら結構ツリーも下がってしまってますね・・・
もうちょっとだけお付き合いくださいませm(_ _;)m
続きです。
自分の家なのにこんなに緊張しながら帰ったのは初めてだった。
時間も夜12時になろうとしている。
部屋の電気を着け、晃一を案内する。
晃一も、知っている人の部屋とはいえ急に、しかも初めて入るってなって緊張してるのだろう、あたりをキョロキョロしながら部屋を眺めていた。
俺「おいこら(笑)あんまりキョロキョロするなよ。部屋も片付いてなくて恥ずかしいんだから(笑)」
晃一「えー綺麗じゃないですかー!僕の部屋より広いし!」
俺「まぁー座っとりなさい(笑)今水持ってくるから」
晃一「ありがとーございます!」
頭をふわふわ揺らしながら酔いが覚めてない声で言う。
それを見て笑いながら俺は水を取りにキッチンへ向かった。
俺(あっ!しまった!!)
水を入れてる最中に大事なことに気がついた。
俺は水を持って急いで戻る。・・・が、既に遅かった。
晃一「慧さーん。これかわいいですねー!」
晃一の手には大きめのチョッパーのフィギュア。
それは既に過ぎてしまった晃一の誕生日プレゼントだった。
昔から面白そうと思い立ったことを急にやってしまう俺の癖で、
晃一の誕生日を店長からたまたま聞いたので当日突然渡そうとしたが、うっかり忘れてしまってたのだ・・・
俺「あー、それ。実は晃一に渡そうと思ってたんだ。誕プレ本当は当日渡そう思ってたけど、忘れてまし・・・た。」
晃一「・・・・・」
晃一と目が合うが一瞬の沈黙。
俺「ご、ごめんて!(笑)」
晃一「いや、めっちゃ嬉しいんですけど。え?なんでですか!?なんか酔ってるのもあって全然頭回らんのですけど!!」
晃一の顔は喜んでるというより驚いていた。
手に取ったチョッパーと俺を交互に見る。そして目が回ったのか腰が砕けたようにヘナヘナっとその場に座り込んでしまった。
俺「だ、大丈夫!?」
晃一「予想外過ぎて・・・軽く泣きそうですわ(笑)」
笑っているが目にはほんとに軽く涙が見えた。
その瞬間嬉しさと、晃一の顔を見て理性が飛びそうになった。
俺「な、んなことで泣くなって(笑)そんな高くないんだし!」
晃一「いーや、値段とか関係ないですよ!超美味い高級料理よりギリギリ勝ってますって!」
俺「って、ギリギリかい(笑)でも喜んでもらえて嬉しいわぁ」
晃一「冗談ですよ(笑)ずっと大事にします!」
俺「ありがと!てかもうこんな時間やん!晃一今日バイトだっただろ?さっさと寝てゲーム明日の朝やろうぜ!」
時計を見るとなんだかんだ2時過ぎていた。
晃一「えっ・・・そうですね。寝ますか!」
そう聞くと俺は布団をパパっと敷く。
俺「ほいっと。これ俺の布団だけど綺麗だからまぁ我慢して使って!」
晃一「え?慧さんはどうするんです?」
俺「まぁー俺はフローリングでもアスファルトでも寝れる体だから気にするな!」
晃一「え、でも・・・」
俺「いーのいーの!オマエご主人様!オレ召使い!ハハーッ!」
晃一「ちょっと(笑)・・・じゃあ、ありがとうございます。」
俺「そのままで寝にくかったら召使いのスウェットあるからどうぞ」
晃一「お、気が利くではないか!」
晃一がそう言うとまた一瞬沈黙になったが、すぐにお互い顔を合わせて笑った。
そんなこんなで晃一をおもてなし(強引)をして寝ることに。
晃一が布団を被ったのを見て電気を消す。
俺「晃一ごめん俺風呂入ってくるで寝てていいよー」
晃一「あ、・・・はい。おやすみなさい。」
暗闇で目があったか分からなかった。
俺は未だに治まらない鼓動を隠すかのように風呂に向かう。
会話の途中何度か危なかった。
ささっとシャワーを浴び、髪の毛も適当に乾かし部屋に戻る。
暗闇の中晃一を見ると上を向いて寝ているようだった。
それを見てなんとなく微笑ましく思い幸せな気持ちになった。
(まぁ、今年一番いい日だなこれは・・・もう今年終わるけど・・・)
そう思えてきて、すっかり気も落ち着いていた。
そして俺は晃一の寝ている布団の横に、地べたに枕を置いて
横になった。
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晃一「慧さーん・・・まだ起きてます?」
目を瞑って1分たったぐらいで突然晃一が喋る。
突然でビクッとなった。
俺「んー?」
晃一「なんか冷えますね」
俺「あーごめんなー。この家鉄筋だから冬は寒いんだよー。毛布もってこようか?」
晃一「その・・・一緒に寝ません?」
俺「・・・えっ!?」
晃一「嫌ならいいんですけど。てかだって慧さん掛け布団一枚で寒そうだし。俺がこんなんで申し訳ないです。」
俺「全然嫌じゃないけど、その布団狭いからな〜俺入ると窮屈だろー」
そう言った直後、布団から晃一の手が伸びて俺の腕を掴んだ。
そしてそのまま引っ張られる。
俺「ちょ!うぉぉ!」
急すぎて為す術なく、そのまま布団に引きずり込まれた。
そして狭い布団の中今までに無いぐらい晃一と接近、
というか完全に密着してしまった。
途端に速くなる心臓。
自分の骨を伝って耳の内側から聞こえるようでとてもうるさく聞こえた。
そして晃一が以前の映画館のときのように、
俺の方に顔をうずめ腕をしっかり握っていた。
俺は上だけをじっと見て、しばらく沈黙が続いた。