アラサーの俺が地方の田舎町で思いがけないイケメンと出会った話。
長い休みのときには友達と旅行することが多いけど、昨年は誰とも予定が合わず、1人で車を使ってK地方まで出かけた。
観光地や温泉をめぐり、その日は人口数万人くらいの小さな町の外れにある道の駅で車を止めて、そのまま車中泊することにした。
夜中の0時すぎにトイレで目が覚めて用を足してきたけど、なぜかそのまま目が冴えて眠れなくなってしまった。
近くにはヒマを潰せるようなところもない。ふと思いついて、俺は某ゲイ向けアプリを開いてみた。
やっぱり田舎なんで、出てくるのはむさいオッサンの顔ばっかり。失望しながらスクロールしてると、ふとある画像が目に止まった。
顔は出してなくて、首から鎖骨のあたりだけの画像。でも明らかに若い体つきで、プロフを見ると172.57.20とある。タイプな感じだけど、それ以外にとくに何も書かれていない。
反応は来ないだろうなあと思いつつ、距離も近いんでイイねだけ贈ってみた。
するとほんの5分くらいで「近くですか?」というメッセージが帰ってきた。
数回のやりとりのうち、そばにある公園で待ち合わせをすることになった。(続く)