※H度下がります
そんなやり取りをしながら部屋に戻ったが、夕食まであと1時間ほどあるので
俺「館内の散歩でもするか??」
と、健一を誘う。
たが、健一は
健一「何言ってるんすかぁ、これ見ましょうよ、これっ!!」
とリモコンを持って俺にアピールしてくる。
俺「まぁまぁ、そう焦るなって!!それに未だ兄貴に連絡入れてないし、夕食もここで食べるからもう少ししたら客室係りが食事運んでくるぞぅ
そん時にテレビでアンアン言ってたら恥ずかしいやろ(笑)」
と健一を説得する。
健一「んー.....そうっすねそれはヤバイかもっす。でも夜は絶対にっすよ!!」
と、俺にせがむように健一が言う
そんな健一を連れ館内の売店で土産物をみたりゲームコーナーで少し遊んだりして少し早めに部屋に戻ると、タイミング良く室内電話が鳴った。
受話器を取ると兄貴からで、夕食の開始時間を早めるって話だった。
俺は受話器を持ちながら健一に事情を説明すると、健一は了解し頷いた。
そして、俺にリモコンを見せつけ兄貴にお願いしろというようなゼスチャーをする(笑)
俺は、受話器のむこうの兄貴に『盛りのついた犬がアレ解放しろってうるさいからヨロシク』って笑いながら頼んで受話器を置いた。
健一「盛りのついたって俺っすかぁ??中村さんやって....」
と、少し不満気味な健一。
受話器を置いてすぐ、入り口のチャイムが鳴り客室係が夕食を運んできた。
夕食は、豪華な日本食の懐石膳のコースでシーズン中のズワイガニが丸ごと一杯ついている。
『毎年ながら相変わらず奮発するなぁ兄貴....』
なんて思いながら食べていると
健一「俺、こんな美味いメシ食ったの初めてっすよ!!このあんかけのやつ美味いっすよねぇ(カニ豆腐の葛あんかけだったと思う)」
と、健一は子供のように はしゃぎながら夕食を堪能している.....
今後の展開の足しにと考えた俺は、食事と共に出されたビールを飲みながら
俺「健一も飲んでみるか??」
とビールを薦めてみた。(もう時効です(笑))
健一「俺、あんまり酒強くないんすよねー、でも今日はいいっか!!じゃ、俺も!!」
とグラスを俺にさし出す。
俺は、半分程開けたビールをグラスに注いでやる。
健一は本当に強くないようで少し飲んで
健一「んー、やっぱ苦いっすねー」
と顔をしかめる。
俺「無理せんでもいいからなぁ(笑)」
と薦めておきながら健一を気遣う。
1時間程で健一は出された懐石膳を全て食べつくし
健一「デザートの苺美味かったなぁ....あんな大っきいの初めて食ったっすよ!!
ふぅー」
と座椅子から離れ、足を肩幅くらいに広げて無造作に伸ばし両手を後ろ手につき上半身を斜めにして晩餐の余韻に浸っている.....
対面で健一に遅れて食事を終えてグラスに残ったビールを飲み干した俺の目に、浴衣の前が自然に肌けてうっすら日焼けあとが残った無毛の太ももとグレーのブリーフが可愛く膨らんだ健一の股間が飛び込んできた。
俺「健一、なかなかいい眺めやぞー(笑)」
とアゴで健一の股間を指す。
健一「そうっすかぁ、はいっ!!」
と、うっすら赤くなった顔で笑いながら腰を1回振る健一
俺「おっ!!サービスいいねぇ...もう一丁!!」
と、健一を煽(あお)る....
調子にのった健一はさらに腰を突き上げ
健一「あっ、あっ、あぁん」
と喘ぎ声らしき芝居をしてふざける。
と、そんな演技を遮るように入り口のチャイムが鳴り客室係が食べ終えた食事を引き揚げに部屋に入ってきた。
健一は慌てて浴衣の前を閉じ座椅子に座りなおした。
俺「美味しかったです。ごちそうさま」
と客室係に感想を言っていると健一も同じ事を俺の後に続ける....
突然態度を豹変させ、畏(かしこ)まっている健一を見て俺は必死に笑いを堪えていた。
俺は、食事を引き揚げている客室係に『ここに布団を2組ひいてもらえないか』とお願いする。
ツインベッドのある寝室があるのに何故??と不審がる客室係に『こいつがテレビみながら寝たいって言うので』と健一をダシに使って説明すると、事情が理解出来た客室係が『後ほどひきにくる』と言い部屋を出ていった。
健一「俺何も言ってないっすけど??ズルいっすよっ何回も!!俺だけに....」
と言う健一の言葉をさえぎり
俺「でも、寝室からなら見放題見えないやろ寝ながら見る方がいいかなぁって健一の事を思ってお願いしたんやないか(笑)」
と、健一を納得させる。
俺「さぁ、布団敷きの邪魔せんようにちょっと温泉街ブラブラするか!!」
と、俺は健一を連れ出そうとする。
健一「ええー、まだおあずけっすかぁ.....俺もう準備オッケーやのにぃ」
と、不満そうに言う
俺「旅館では客室係の作業の邪魔をしないのが暗黙のルールなの!!」
と健一に説明する。
健一「そうなんすかぁ、じゃあちょっとだけっすよ!!」
と、健一は重い腰を上げ俺らは外出の用意を始めた。
携帯で時間を確認すると19時前である。
健一は『20時ころまでには帰ってきたい』と俺に希望を言い二人とも浴衣の上に丹前を羽織り夜の温泉街に出掛けた。
某有名温泉地だけに温泉街も賑わっていて、土産物屋に食事処、昔ながらの風情のパチンコ屋など、数十軒が軒を並べている。
そんな街中を健一とあーでもない、こーでもないとワイワイ言いながら歩いているとメインの通りから横に一本外れた細い路地がみえてきた。
派手なネオンが点在するどうやら未成年には用のない店が軒を並べているようだ。
健一「何かエロい雰囲気っすよー、あっち」
と、俺の腕をたたく
俺「行って見っか??」
と、健一に聞くと
健一「面白そうっすけど、何か怖いような.....」
と、興味を示しつつ尻込みしているようだ。
俺は毎年この温泉街を歩いているので、この先に何があるかも知り尽くしており、本日最大の目的の店があるのを承知の上で
俺「ま、俺が付いてっから大丈夫大丈夫!!」
と、健一を通りに連れ込んでいく
健一は30分7千円と書かれた看板や飲み放題3千円と書かれた看板に目をやりながら俺の背中につかず逸れずで怖いながらも興味深々で付いてくる。
途中呼び込みの兄ちゃんに声をかけられたが、俺は無視しながらお目当の店の前まで健一を連れていった。
俺「おっ、まだつぶれてなかったんやなぁこの店.....」
と、その店にはいろうとする......
健一「えっ!!、ここ何の店っすかぁわあっ!!」
と、店先の小さなショールームの陳列物を見て驚きの声を上げた。