都内の学校はどうやら違うみたいなのですが、僕の地元では県立の男子校=伝統校というイメージがあり、うちの水泳部もそれなりに歴史のある部でした。
かと言って、強いかというとそうでもなく、僕らが1年の時の3年生は誰もインターハイには進めず、夏休みの中頃にみんな部を引退、1個上の2年生と僕ら1年生だけの新体制として活動をしていました。
そんな夏休みも終わりかけのころ。
僕らは1日の部活の締めとして、いつも何チームかに分かれてリレー対決をしていました。チーム組みはクジやジャンケンでいつもランダムに決められ、そして最下位だったチームには罰ゲームも待っていました。
この罰ゲームが本当に辛いんですが、それは、1分間のくすぐり責めです。
負けたチームのメンバーはプールサイドを囲うフェンスに両手両足をくくりつけられ、大の字に磔られます。そして他の部員たちから一斉にくすぐられるんです。
これが本当に辛くて。ぼくも何度か負けてくすぐられましたが、みんな容赦なく首筋や脇、脇腹や無理やり足の裏などをくすぐってきて、本当に息も出来ないくらいなんです。
でも逆に勝ったときは本当に天国でした。
だって、友達や先輩の鍛えられた身体を触ることができ、しかもみんなの悶絶する表情が見れるんですから。
くすぐりに耐えられずに身体をよじる姿は本当にエロくて、いつも勃起しないようにするのが大変で、勿論その光景はその日の僕のオカズになりました。
ただ、ユウマだけはそのくすぐり責めをいつも回避していました。さすがうちのエースといったところか、ユウマのチームがビリになることはなく、いつしかユウマ不敗神話なるものも言われはじめました。
周りはユウマと同じチームになると喜び、お調子者のユウマも「俺、絶対に負けないんで」と他チームの先輩を挑発しては生意気とドツカレてました。
しかし、その日はユウマのチームメイトが遅かったのか、はたまたユウマ自身調子が良くなかったのか、それとも周りが調子良かったのか、なんとユウマのチームが最下位になったのです。