宿の部屋に戻ると既に布団が敷いてあった。
隼と翔はお互い目を合わせると気恥ずかしそうに笑いながらコソコソと耳うちしていた。
座椅子に座りTVで音楽番組を見ていると、隼がお茶と茶菓子を準備してくれた。
相変わらず気が利くなぁと感心していた。
少しして翔が隣に座りこのグループは…など話しながら身体を寄せてきた。
そのうち隼も反対側に座り一緒にお茶を飲んだ。
疲れが溜まっていたのか少しウトウトしていると、いつの間にか隼と翔が両隣から消えていたが特に気にならなかった。そしてついつい座ったまま眠りに落ちていた。
直接あたる暖房に少し頭がボーッとしつつ目が覚めた。
後ろから「チュッ…ピチュッ…」と湿り気の合わさる音が聞こえる。
振り向くと翔が隼に全裸で覆い被さりキスをしていた。
2人としっかりと目線が合わさり、俺が起きたことを確認した2人はニコニコしながら頷き合うと翔が腰を動かし始めた。
既に挿入済みだった。
翔のストロークは玉がぶつかる音さえない程にゆっくりと優しく、隼は挿入に合わせて顎を突き上げながら両手で布団の端を強く掴みながら声を漏らし悶え始めた。
「んっ…ぁはあぁ…あっ…あっ…あっ…はぁあぁぁ…」
私の下半身は寝起きのそれとは違う形での硬さを纏っていた。