いさむさん、たくさん、感想ありがとうございます。まさか反応があるなんて思ってもなかったからとても嬉しいです。
これから両親のために姉と夕飯作ります。下ごしらえは全部俺がやったので1時間くらいでできるかな。
今日の勉強は全部終わったので夜に続き書けたら書きますね。
続き
俺は今たいへん混乱している。
−−−なぜか。
どこを触れられても声が出てしまうくらい気持ちがいいからだ。おかしい。俺の体どうかしちゃったんだ。
「明希くんすごい可愛い。気持ちいい?」
誠はそう尋ねたくせに答えさせる気がないらしい。
たどたどしい動きだが耳を舐めながらその指先が体を撫でることを止めようとしない。
耳から魂が抜けちゃうんじゃないかと錯覚するくらいの快感が襲う。脇腹やお腹を這う指先にいちいち体が小さく跳ねる。
いかがわしい嬌声がずっと聴こえる。これは俺が発しているのだろうか。
「すごい敏感だね」
そんなこと言われると頬が朱に染まるほど恥ずかしい。
全身が甘いあまいチョコレートのように溶けてしまう感覚に包まれていく。
このままじゃ変になっちゃいそうで俺は上にいる誠の背中に腕を回してしがみついた。溺れそうだ。
(BLのウケはファンタジーじゃないのか…?)
とっくの昔にパンツの前は我慢汁で色が変わっているだろう。黒色だからわかりにくいはずなのにそこに湧き水があると誰がみてもわかるほどに。
下腹部にあるものは痛いくらい張り詰めている。
誠の耳元で囁く。
「す、すごい…気持ち良すぎて変になりそう」
誠が上から覆いかぶさるように強く抱き締めてくれる。背骨が軋むような感覚までもが快楽の波となり手足の先まで痺れていくようだ。
俺はくすぐられるのにとことん弱い。昔からだ。ちょっと人が触れるだけでダメだ。飛び上がる。相手にくすぐろうという意思があって捕まえられると暴れ出すくらいくすぐったい。
−−−くすぐりに弱い人は敏感だ。
そんな話を後々ネットで見た。
さっきから露出した誠の反り返る大っきいイチモツが太ももに当たっている。
素直に嬉しい。こんな俺としてるのに勃起してくれてる。
誠が俺の敏感な突起を舐めた。背筋が反り返るほどの快感が襲ってくる。
少し声が漏れたけど自分の手首を噛んで堪える。
「本当に肌が綺麗。白くてすべすべ」
綺麗と言われるのは嬉しいけれどそんなことを喜んでいる余裕はない。
誠はそんな俺に構わず乳首を舌で転がしながらパンツの上から竿をなぞってきた。
さっきより強く噛み締めて堪える。もうずっと喘ぎすぎてつらい。
「明希くんすごい濡れてるよ?」
聞くな。ハズい。責められるってこんなにハズいの?
目をキュッと瞑って快楽に堪える。上と下の同時の責めが気持ち良すぎる。
パンツを脱がされる感覚がした。自然と腰を浮かせてしまう。
(はやく、早く触って…)
膝上まで下がってパンツを足だけを使って脱ぎ捨てる。
……ん?誠の動きがない。
目を開けるとこっちを見つめる誠の顔があった。
「キスしていい?」
そんなこと聞くまでもないだろ。
「うん、したい。してほしい」
答えるまでもない。
唇を重ねるとともに大きなその両手で耳を塞がれた。
あ、俺の真似だ…。
そう思ったのも束の間、脳内に直接音が響く。誠と俺の唾液と舌が絡まり合う音、誰の声かわからない嬌声。
死ぬ…このままじゃ本当に死んじゃいそうだ。
元カノとは何度も何度もセックスしたけれどこんなに気持ち良かったことはなかった。
誠と俺の充血し反り立った肉棒同士が触れ合うのがわかる。
腰を浮かせて押し付ける。我慢汁でヌルヌルしてるのがわかる。
不意に誠の手が耳から離れた。キスをしながら誠の大きな片手が俺の竿を包み込んだ。
ゆっくり上下に動かしてくる。クチュクチュと卑猥な音が部屋に広がる。ハズい…。
キスをやめて誠が俺の下腹部に頭を寄せてパクリと咥えてきた。
元カノにもフェラしてもらっていたけれど全然違う。誠はぎこちないけど勝手に腰が浮いて動いちゃう。
俺は結構遅漏なほうだと思っているのに2〜3分でもう射精感がこみ上げてきた。
「ダメ!もう逝きそう!」
誠の頭を抑える。一人で逝きたくない。
誠のものと繋がって逝きたい。初めてだから。
「い、挿れてほしい…しよ?」
「うん、しよう。でも初めてだからどうしたらいいかわからなくて…」
そりゃそうだよな。
体を起こして誠の足の間に座って首に腕を回して向き合う。
「んと、俺が自分で穴を慣らすか、誠が指で慣らしてくれるか、どっちにする?」
「あ、う、ん。どうしよう…したいけど加減がわからない…」
「じゃあ最初は自分でしよっかな。慣れてきたら誠がしてくれる?」
「うん、お願いします」
お願いしますって。思わず微笑してしまう。
「ところで爪はちゃんと切ってきたのかな〜明希センセーに見せてみなさい誠クン」
首に回していた手を解いて誠の手をとって指と指を絡めて恋人繋ぎをする。
「うん、合格。よく出来てますね誠クン」
そう言って唇を重ね合わせる。小鳥のようについばむキス。これ好きなんだ。
しばらくして俺はベッドに隠していたローションとゴムを手に取った。
自分でするのは恥ずかしいけれど頑張らなくちゃ。誠の想像以上にデカくて太いし…仮性のくせして〜。
ハズいからできるだけ誠から見えないようにしたくて誠の足の間に入って正座のような姿勢にした。
ゴムを被せた人差し指と手のひらにローションを垂ら…
(あ、ベッドに敷くバスタオル忘れてたー!)
した。時すでに遅し。いつも独りでする時は必ず敷いてた。どうしよう。ベッドがローションで汚れちゃう。バスタオルは浴室のほうだ。
「ま、誠…ごめん。クローゼットの衣装ケースからタオルを何枚か取れるかな?敷かないとベッドが…」
不幸中の幸いというべきか、運動する時とかに使う用にタオルは置いてある。
「う、うん。いいよ。待ってね」
「ありがとう。左の一番上のケースに入ってるからお願い」
(俺のばかばか!準備全然完璧じゃねーじゃん!)
ベッドから誠の後ろ姿を眺める。しかしまぁ、素っ裸な男の後ろ姿をこうもよく見るのは初めてだ。新鮮。
タオルの洗濯は親が来る前にしちゃおう。乾燥まで全自動でしてくれるってなんて便利なんだろう。
俺はそんなことを考えながら誠が戻るのを待っていた。
あと少し。期待に胸が膨らむ。