神崎「じゃぁ今度はバスローブの前を開けようか。腰紐解いちゃって。」
男同士だし、下着だって穿いている(っていってもなんだかイヤらしい下着だけど)のに、腰紐を取るってのがなんだか恥ずかしかった。
でもそんなこと悟られないように、何でも無いようにスッと引っ張って取った。
「今度は立って、バスローブがこのくらいに」
神崎さんはバスローブを俺の右の肩よりも下、もう重さで肘にかかるくらいのところまではだけさせ、
左は肩にかかるくらいに広げた。
「左手を腰に置いて、右手は頭を軽く触るくらい。」
その後井上さんは微妙に俺の身体や手、腕などの角度を変えていく。
井上「よし、じゃぁこのポーズでまた15分くらいお願いします。」
ストップウォッチをスタートした。
なるべく目線を一定にしていたいんだけど、時々気になる絵の進み具合。
って言ってもこっちからは何にも見えはしない。
代わりに見えるのは、かなり写真を色んな角度から撮りまくる神崎さんと、
俺の身体を凝視する井上さん。
普段する写真モデルとは全然違う感じ。
もう、自然に、ananの表紙みたいな表情になっていたと思う。
バスローブ着ているけど、ある意味こんな下着穿いてあんなポーズしてたらananよりいやらしいんじゃ無いか?
なんてこと思っている時に、ふと鏡に少しだけ写る自分が見えた。
自分で認めたく無いけれど、この撮影、エロ要素あるんじゃないか?って思うようなポーズをしている自分がいた。
そしてそれを描く井上さん、撮りまくる神崎さん。
男3人。目の前に女性はいないのに、なんだかいけない事をしているような雰囲気に、薄い下着の中で俺のモノは熱を持っていた。