神崎「毛を処理しているの?」
もう恥ずかしさを超えていた。
井上さんとの写真撮影でTバック状のバレエ用サポーター(この話のパート1参照)を穿くときのために
除毛クリームで処理していたのだった。
毛を処理している=変態と思われるのでは無いか。本当の理由を言っても信じてもらえず変態というレッテルを貼られるのでは無いか。と思った。
今思えば、変態なことをしているのは向こうの方なのに。
俺「はい。」
俺は上に書いたことを説明した。何よりその写真を撮影したのはそこにいる井上さんなのだから。
神崎「なるほどね。」
そう言いながらまた鉛筆を走らせる。
すると、今度はシャッターの音が落ち着き、井上さんが近づいてきた。
何をするのかと疑問に思ったのは本当に一瞬だった。
井上さんもTの部分をずらし、のぞいてきた。
井上「本当だ。気を遣って処理してくれていたんだね。ツルツルだ。」
俺の顔からは火が吹いていたと思う。
そして、井上さんもクンクンし始めた。
匂いも作品に必要なんだろう。って一瞬思いそうになって、いや違うだろ。って体を避けた。
神崎「動かないで。今いいところだから。」
俺「すみません。」
それを良いことに。なのか何なのか、井上さんはT部分を再びずらし、匂いを嗅いできた。
井上「良い匂いだよ。」
そのまま尻たぶ(?)に柔らかくて少しだけあたたかい、そしてなぜか優しさを感じる様な感触があった。
それがキスだとすぐにわかった。
ビクっ と体が反応した。
神崎「稜くんもうちょっと我慢して。」
俺「ん・・・」
もう声になってたかわからない。