「俺に近いた目的は?田中達と何企んでるの?」
「え、翔太、急にどしたの?」
俺は突然の翔太の質問にビックリした。
「俺に何しようとしているの?」
「俺は翔太と友達になりたかっただけだよ」
「大介、嘘つくような奴と友達になれると
思う?大介が本当のこと言ってくれないなら
帰るよ」
そう言って翔太は帰っていった。
友達になりたい、仲良くなりたい、そして
翔太を抱きたいが俺の本当の目的だけど…
自分が翔太を好きになったのに、その人を
こんなに苦しめることに、なるなんて…
俺は望んでないのに…
今は間違いなく二人の関係は負の方向に向かっている。
何だか自分が嫌になってきた。
その夜に翔太にLINEしたが既読にならなかった。
それから2日経っても未読だ。
完全に嫌われたかな。
もう一度だけ翔太にLINEをした。
「翔太に近いた本当の理由を話します。だから、近いうちに逢えませんか?Tシャツも返したいし…」
翔太から返信がきた。
「大介が本当のことを話ししてくれるなら明日会おう。Tシャツも返したいし…」
「俺もTシャツ返さないと」
「今度はウチにくる?」と翔太。
「お邪魔していいなら」
「じゃ明日の昼くらいに来て。」と住所が記載されていた。
「え、お昼って邪魔じゃない?」
「親いないし、お昼適当だけど作るから一緒にどう?」
「じゃ、お昼ご馳走になります」
「ご馳走じゃないからww、じゃ、明日」
俺は明日、翔太にどこまで話すか考えて中々寝付けなかった。
当日、翔太の家に向かい、約束より30分早く到着した。
翔太の家を見て驚いた。
御世辞にも立派な家とは言えない。
2階建てではあったが外壁が黒ずみ、ひび割れている。一見、人が住んでるようには見えなかった。
玄関のチャイムを押すが誰も出てこない。
もう一度押す。
チャイムの音がしなかった。電池切れ?
俺は玄関の扉に手をかけたが鍵が閉まっている。
まだ、早かったから留守かな?
暫く考えて玄関のドアを叩いた。
「すいません、すいません」と叫びながら。
誰も出てこないので暫く玄関の前で立っていた。
そこに自転車で翔太が帰ってきた。
「大介、早、まだ約束の時間じゃないよね」
「早く到着してしまって…」
「とりあえず中入ろう」
家の中は外とは違いこ綺麗な感じがした。
リビングに通され、
「いま、焼きそばつくるから、適当に座ってて」
翔太の焼きそばはうまかった。
「翔太、料理上手だね、焼きそば美味いよ」
「本当、なら良かった。俺、母子家庭で自分で料理つくるのは慣れてるから」
翔太は笑顔で話してくれた。
「あ、これTシャツ」と洗濯した翔太のTシャツを渡す。
「あ、ありがとう」と紙袋からTシャツを出して翔太は言った。
「これ、アイロン掛けてくれた?大介が?」
「うん」
「大介、アイロン掛けれるんだ、スゲー
ってか、ありがとう」
「はい、これ、アイロン掛けて無いけど」と
貸したTシャツを渡された。
「翔太、本当の理由をいまから話すけど、誰にも言わないで、約束できる?」
「約束も何も、誰に話すの?俺に近いた理由でしょ」
「約束して」とおれが真顔で言ったので
翔太も
「わかった、約束する」と真顔で答えた。