上半身裸になった斎藤くん。
さっきの迄のライトな雰囲気とは違って、俺は戸惑ってしまった。
斎藤くんの真意が分からない。
抱きついてしまおうか?色々と考えてしまう。
でも興味ないって言ってしまった以上、変な事はできない。
どうして俺に対してこんな態度をとるんだろう?
思い切って聞いてみた。
「あのさ、もしかしてゲイとかに興味あんの?」
『えっ?違うって、俺には良く分んねーし、ちょっと・・』
「しょうがないよ、斎藤くんから見れば俺は変態だから。」
『あっ、悪い、そんなつもりで言ったんじゃないよ。
岡田くんに対して、俺まだ慣れてないから気をつけるよ。』
その後、エッチな話で盛り上がったことだけは覚えているが、
話の内容は全く覚えていない。
(多分くだらない内容だったからだと思う。)
ビールの酔いも手伝ったせいなのか?
突然、斎藤くんが目の前でスウェットを脱いだ。
えっ、なんで?
こ、これって、俺はリクエストなんかしてないよね?
斎藤くん、自分から脱いだんだよね?
どーするつもり?
そんな事を考えてると、
今度はパンツまで脱いで、俺の前で生チン状態になった。
さっきはリクエストして断られてしまったが、今度は自分からだよね?
なんでなの?
ただ、気づいたら目の前に生チンがあらわれた、そんな感じだった。
俺は呆気にとられてしまい、ちょっとパニクってしまったが、
でも、もっと見ていたいとう気持ちで頭ん中は一杯だった。
そういう状況だったので、俺は自然に無口になってしまった。
すると斎藤くんが
『シャワー行く、』と、ちょっと怒ったような言い方をした。
俺は「・・・?」
そのままの状態で斎藤くんは黙ってた。
--------------------
(注)
斎藤くんはパンイチの状態の時も陽気に喋ってた。
逆に俺は目の前のパンイチのモッコリの方に気を取られてしまい、
斎藤くんが俺になにを喋ってたのか、全く覚えてなかった。
なので急にパンツを脱いだと思った。
多分、盛り上がった勢いで生チンを披露(?)したが
それは、俺がその場を盛り上げるようなことを言うのを待っていたんだと思う。
でも俺の頭ん中は(もっと見ていたい)という状況で、無口になってしまっていたので
斎藤くんは次どうして良いのか困ってしまい、「シラケタ気分」になり
怒ったように「シャワー」という言葉が出たんだと思う。
それしか思いつかない・・・
--------------------
親睦会の風呂場では、良く見ることはできなかったが、
いきなり堂々と見せつけられると、
どうしてもチンコに視線が集中してしまうし、ドキドキ感も半端ない。
どういうアクションをしたらいいのか、困ってしまった。
俺は部活経験者なので、
部室のロッカーや風呂場で飽きるほど見てきたが、今は2人だけの静かな空間。
ザワザワしている部室とは全く違った異様な光景だ。
ダラっと股間から垂れ下がった(?)チンコ。
『デカい。』と、思った。
手を伸ばせば触れてしまいそうな距離感。
今まで経験したことのない出来事だった。
なんで見せたんだよ?
「あの言葉は嘘だ。」なんて、今更言い出せない。
言ったところで、ノンケが簡単にやらせてくれるわけじゃない。
断られた方が、よっぽどダメージは大きい。
「なぁ、俺たちマブダチだろ?気持ち察してくれてもいいだろ?」
なんて、都合の良い事まで考えてしまう。
目の前で生まれたままの姿を見せられてしまい、自分を見失いそうだ。
斎藤くん、君は何を考えてるんですか?
【どうしたらいいんだよ!】心がザワつく。
自分でも何でか分らないけど、咄嗟に
「あっ、もういいから早くシャワーを浴びなよ。」って、言ってしまった。
斎藤くんはなんか文句言いたそうに、ブツブツ言いながらシャワーへ行った。
俺は目の前の斎藤くんのチンコを、もっと見ていたかったし触りたかった。
気持ちとは裏腹に、何であんなこと言ってしまったんだろうか?
俺は寝転がって、ボンヤリと天井を見ながら複雑な思いがした。