T:俺T(本当はフルネーム)よろしくね :)
俺:え?知ってるけど…あ、俺ゆう(本当はフルネーム)です…
T:知ってるよ?笑
あっこの感じは…なるほど。
Tは俺が1人でいるのを見かけておちょくりに来たのか。
はぁ〜普段さわやかに見えて1人でいるのを見つけた途端にいじめに来るとか怖っ…
もうヤダ泣きたい…タスケテ浩平くん…
こんな時に限ってなぜ俺を置いていなくなるのか…
あとでブチ切れてやる!なんて思ってると、Tの腕の力が強くなった気がした。
そして首に顔を近付けてクンクンし始めた。
えっTは一体何をやってるんだ?
俺:あ、あの…
T:ねぇゆうは好きな人いるの?彼女は?
あっ初っ端から名前呼び…
急激な距離感の詰め方苦手だわ…
俺:えっと…いないよ、好きな人も彼女も。
あのTくんは?
T:え?あーまぁうーん。
いやわかんねーよ!
まぁうーんってYESなのかNOなのか!
人見知りレベル100な俺は話を広げる能力なんか皆無なので、ぶるぶる震えながらバスケのボールを目で追ってた。
緊張で体がつりそうなほどガチガチなのが自分でもわかる。
T:ねぇ
俺:……(絶賛頭真っ白中)
T:ねぇ!
俺:あっ!?はい?
T:なんでそんなに緊張してんの?
俺の事嫌い?
俺:え?いや嫌いとかじゃなくて…
これはチャンスかもしれない。
ちゃんと伝えなければ!
俺:あの…Tくん
T:なーにー?
俺:俺らぶっちゃけこれまであんまり、し、しゃべった事ないよね?
T:……
俺:どうして俺に声を…
T:俺はずっとゆうと話したいって思ってたんだけど、いつもあいつらがそばにいたじゃん?
俺:えっと、べ、別に話しかけてくれれば…
T:別にいいよ、今一緒にいるし
あっ違う、伝えたい事が違う。。
頑張れ俺!
俺:あの…じゃなくて、ち、近いなと…
なんでギュって…
T:え?なんか変?あいつらとはこういう事しないの?
俺:し、しないよ…
T:えーこれくらい普通だよ!仲いいなら!
てかギュってかわいいな笑笑
その理論でいくなら俺ら仲良くないんだからこんな事するのおかしいって事になるじゃん…
と思ったが口には出せないチキンな俺。