Kくんと初めて会ったのは中3の時。
この学校の入試会場。
というかまぁまさにこの場所だな。
入試会場学校だったし。
ただでさえ人見知りでど緊張かましてた時、なぜかただ1人俺の目に入ったのがKくんだった。
どういうわけかキラキラして見えた。
イケメンでなんか堂々としてて、
あぁこんな人と友達になれたら嬉しいなとか同じクラスだったらなとか、そもそも俺もこの人も受かるといいなとか考えていた。
一目惚れに近かったのかもしれないけど、もちろん恋愛感情なんてなかった。
無事合格した入学式の日。
いた!間違いないあの人だ!同じクラスだ!!!
こんな事あるんだなと思った。
でも名字からしても席は遠く離れていて接点はなし。
緊張で吐きそうになってる俺は誰ともしゃべれずにいたのに、クラス内はどんどん打ち解けていってた。
正直この頃の記憶はあまりない。
毎日致死量くらいの緊張で何も喉を通らずどうやって生きてたのか思い出せない。
でもなぜか!どういうわけか!!
Kくんと友達になってた。
その他にも何人か友達ができていつも一緒にいるようになった。
昼休みになるとなぜかみんな俺の席の周りに集まってきてみんなでお昼を食べた。
一人ぼっちの俺が見てられなかったのかも。
結局中3の頃から一方的にKくんの事を知ってた事実を本人に言った事はない。
だって無意味な事だから。
ちなみに1年の時からTもクラスにいた。
1年の段階のTとの関わりは0。見事に0。
俺の学科は学年に2クラスしかないから進級してクラス替えが起こっても大してシャッフルされないんだ。
Tの事はなんかやたらデカい奴がいるなくらいにしか思ってなかったのにな…