:ゆーう。
ふいに呼ばれた先に目をやると、笑顔のTが立っていた。
出た!どこからともなく突然現れるTの特殊能力!!
こんな事なら最初から適当な場所で待っとけばよかった!!!
でも…
俺:う、うそ…Tくん…
まぁ普通にビックリした。
T:こんなところで何やってんの?^^
俺:あ、いや…あのTくん、少し話せますか…?
T:他人行儀www
一応計画は遂行されつつある。
でも俺は一体何を話したいんだっけ?
あれぇ?
急に頭がバグる俺。
T:ごめんね
俺:えっ?!な、何が?!
T:あれからちょっと気まずい感じになっちゃって…
俺:それって俺を痛くしちゃったとか、辛い事させちゃったとかそうゆう事?
T:いや、まぁ…でもその通りでしょ?
俺:違うよTくん、全然違う
T:でも辛かったろ?
俺:うーん…初めてだったから痛かったけど、俺嫌じゃなかったよ
T:・・・・・
俺:そもそも嫌だったら音楽室に行ってないし…てか俺の方こそしたいって散々言ったわけだし…
T:でもゆうはやめてって言ってたのに俺…
俺:あ、あれは…なんかむずむずして変な感じなのが怖かっただけだから…やめてほしかったわけじゃ…いや…ご、ごめん…
俺はどうしたいんだろう?
またTとSEXしたいのかな?
TとのSEXは楽しいし気持ちいい。
それは間違いない。
でも何だろう、ものすごく頭がモヤモヤする。
俺:あの、俺は、気まずいの嫌で…
T:うん…わかった。また誘ってもいいの?
俺:う、うん…
うんって言っちゃった…
これで俺はTとSEXしたいが為に話に来たと思われたな…
はぁ…なんでか気分がどんよりする。
T:あいつらは今どこに?
俺:あっわかんない、多分どっかその辺にいると思う
T:探しに行こっか
俺:う、うん
しばらく2人でぶらぶらした。
何をするでもないけど、ただ2人並んで歩いて話をした。
T:もしかして俺の事探してた?
俺:う、うん…
T:電話かメール来れれば…
俺:・・・・・ビックリなんだけど、その発想はなかった
T・俺:ふふっ…くくくっ…
T:ゆうのそうゆうところ好き
俺:お、俺は馬鹿じゃない…!
T:wwwわかってるよ^^
俺は馬鹿じゃないけど少しアホなのは自覚してる。
それにしてもなんだかデートしてるみたいだ。
他愛もない話をして笑い合って歩いてる。
こうゆうの初めてでちょっとほっこり。
:ゆうちん
ん?この呼び方をするのはたった1人。
普段は呼ばないし2人っきりの時も絶対使わないのに、なぜかふいに突然この呼び方で俺を呼ぶ時がある。
そう、それは…
俺:あっ、Kくん!
T:・・・・・
K:・・・・・
俺:あーえっと…
K:お前、急にそいつ連れてくなよ
あっ、初めてKくんにそいつって呼ばれた…照
T:はぁ?
俺:あ、いや違くて…
T:ゆう、俺の事探してたんだってさ
K:は?なんでお前を探すんだよ
T:音楽室での事話したかったみたいで
俺:えっ?!ちょ、ちょっと何言って…
T:つーかさ、お前、なんでゆうに言わないの?
俺:え?
K:おい
T:俺とゆうがSEXしてる事全部知ってるって
は?何?どうゆう事?
あれ?これって動悸?
なんか心臓がやたらどくどくいってる。
俺はこのまま倒れるのか?
いや、そんな気配は全くないけど頭は真っ白だ。
初めてのUSJだったのにもう何も楽しくない。