若い男に気づかれないように、それなりに距離をとりつつ、
後をつける。
彼はスマホを見ながらちんたらと歩く。俺もスマホを手に取り歩きスマホしながら
ちんたらと後につける。
ん?俺んちと同じ方向にいくぞ。俺んちの近くかな?
少し期待をしつつ、ついていく。
彼がコンビニに入った。一緒に店に入ることも考えたが、
もし公園で俺の顔の向こうがチェックし、同じ店内で見かけて
「あれ、さっきの人だ」と思われるのもヤだな、と思い、店から出てくるのを待った。
店に入って5分たったがなかなか出てこない。
何してるんだ?トイレ借りてるんのか?
やっと出てきた。普通に買い物をしていたようだ。
買ったものが入れてあるビニールの中から、缶ビールを取り出し飲みながら
再びちんたらと歩き始めた。方角は俺んちと同じだ。
ビール飲みながら、スマホみながら歩いているのでさらにちんたら歩き。
距離とるの難しいな、と思いながら根気よくついていく。
ますます俺んちの方角に歩いてく。もしや同じマンションか?
と期待しつつ付いていく。
俺んちのマンションも見えてきた。近づいてきた。
すると、俺んちのマンションの手前、マンションの隣の隣のアパートに彼ははいって行く。
ココかぁ、彼の部屋は。
アパートはオートロックとかはないので、どの部屋に入っていくのかも確認できた。
1階の奥から2番目の部屋だ。
彼が部屋に入り、バタンと扉を閉め、部屋に明かりがついたのがわかった。
そっと彼の部屋に近づき、部屋番号や表札を確認。表札は出てない。
郵便ポストにも表札はなかった。
ただ、玄関扉の脇に、サッカーのスパイクが。
お、彼はサッカーしてるのかな?期待が膨らんだ。
俺はそのままそこから去り、部屋に戻る。
去る時、玄関の逆側の見たところ、洗濯物が確認できるようだった。
もちろん深夜なんで、洗濯物はないが、他の部屋の住人の洗濯物はみれた。
部屋に戻った。ムラつきはまだ収まらなかった。彼のイク瞬間を思い出し妄想しながら自分で処理した。