「・・・俺の顔、見てよ。・・・・・俺の顔ちゃんとみろよ・・・」
シンゴがいきなり声のトーンを上げて来た。俺はハッとしてシンゴを見た。
自分がしてたことに罪悪感をその時感じた。
「・・シンゴ・・。」「俺だってどうしようもなかったんだ。ココに残りたかったけどそうはいかなかった。金銭的にも家庭的にも。セイヤが今受験でいそがしいってのも分かってる。でも、でも俺には時間もないし、余年ばっか残って。。たまには分かってくれよ・・・辛くて辛くてたまらないんだ。。。」
シンゴの小麦色の肌に涙が少しこぼれる。
俺はその時そっとシンゴの元により、そっとシンゴを包み込むように抱いた。
「・・・ごめん・・ごめん・・・」
俺は先のことばかり考えてたんだ。今を考えて言なかったんだ。どうしようもないバカだったんだ。俺は。。。
シンゴは俺のくびれに抱きついて、
「・・・ただ、ただこうしてるだけで落ち着けるんだ。・・だから、あんなこと言わないでくれ・・・・」
お互い、黙ったままギュッと抱き合いながら、静かに倒れこんだ。