応援どうも〜
どきどきしながらも自分のクラスのところに戻る俺。そしてちらっとさっきの後輩君の向かって行ったほうを見てみる。お!いたいた・・・あれ?何か孤立してる。友達いないのかな?いそうな感じだったけどな・・・
彼が出たのは200m走。結果はというと、何と一年のくせに一位だ。頑張るな〜。と思ってたら最後の種目だ。彼も出るのかなと思いながら見てたら、やはり出なかった。この日、俺が彼を見ることはなかった。
そして翌日。あんなイベントがあったのに学校は通常どおりにあったりした。く、世の中不条理だ!なんと思いつつ教室へ。
「てる〜どした〜?顔色悪いぞ〜」
クラスメイトとはそれほど仲がいいわけではないが、こんな風に話すことはある。実はこの日、貧血気味にも関わらず、遅刻しないように頑張っちゃったりしちゃったから誰が見ても顔色はよくない。無理に教室に居座ろうとするも、後にやってきた担任の指令で保健室に強制連行されてしまった。保健室に入ると・・・あれ?珍しく生徒が誰もいない。保健室の先生の質問に答えた後、やはり俺はベッドの中に。まあいいか、静かだから。そう思って。すやすや〜。しばらくして目覚める。「あ、起きました?」
あれ?先生の声じゃない。しかも声の場所はすぐ隣のベッドだ。視線をそっちに向ける。そしたらちゃっかり昨日のATSUSHI似の後輩君がいた。見たところ健康なようだ。さてはさぼりだな。悪い子だ。
「昨日の一年の子かぁ。・・・何してんの?」
答えづらい質問をしてやった。うけけけ
「さぼってます」
あ、あっさりと返された。ちっ
「・・・(じ〜)」
「そんな目で見ないでくださいよ〜」
苦笑いしながら答える。何となくだけどサングラスかけさせたくなった。
「・・・2時間目もさぼっちゃった♪」
あ、今2時間目なんだ。と思ってたら、こっちをじ〜っと見てくる。
「・・・そっち、行ってもいいっすか?」
言い換えると、一緒に寝てもいいですか?ということだ。まあ別にいいか。
「いいよ」
ちょっと奥のほうへ詰める、これで入れるかな。あ、入れた。
「・・・先輩、ほんと可愛いっすね〜」
あ、また言いやがった。
「後輩に言われるとかなり複雑・・・。てか最近の高一はでかいんだね」
「まあ、身長は183くらいですからね」
さらっと言いやがった。しかも自分より20近く高いし。これじゃどっちが後輩に見られるかわかったもんじゃない。
「名前、聞いてもいいっすか?」
突如聞いてきた。
「てるゆきだよ。呼びにくいなら好きに呼んで」
「俺はりゅうじです」
またじっと見てる。視線が反らせない。そして数秒後。俺の唇にはりゅうじの唇が重なっていた。しばらくしてりゅうじの顔が離れた。
「・・・」
「・・・あの、何が起きたの?」
「あ、俺・・・すいません」
そう言ってベッドから飛び出し、保健室から出て行ってしまった。ファーストキスを果たした俺は呆然としていた。
続く〜