そして土曜日。
ぼくもIも夕方まで部活だった。ぼくはいったん帰宅してシャワーを浴びてから泊まりに行こうと思ってたのに、Iに「うちで浴びろよ」と言われ、部活の後そのままIとIの家に向かった。
「いやぁ、楽しみじゃな!じゅんき」
途中Iは何度もそう言い、ぼくの肩に腕を回してきた。ぼくは冷たくあしらう。
「暑苦しいから!とにかく腹減った。期待しとくよ、焼肉とか」
「あーあ、それなんだけど、コンビニ弁当で…」
「エエ!なんじゃそら。もしかして今日ぼくら2人だけ?」
ぼくは少し期待した。Iはニヤリと笑う。
「実はそうなんだよ。だから、コンビニ弁当が足りんかったら、俺をおかずにしてもええで笑”」
「うっせえよ!笑”お前はもっと大人になったほうがいい」
と言いながらぼくは想像してしまう笑”
「もうだいぶ大人だな、体のほうは笑”いや、でもこんなこと言えるのじゅんきだけだから。いいじゃん。とにかく今日は楽しもう笑”」
嬉しいことを言ってくれるじゃないか。それにしてもぼくももっと素直になったほうがいい。
あの日以来ぼくらはさらに仲良くなり、ほぼずっと一緒にいる。ぼくはなんだかIを意識してしまい、Iのこういう一言にドキっとしてしまう。
コンビニに寄って、Iの家に到着した。Iの家は洋風のきれいな家で、Iには似合わないと思った。
「まぁ、どうぞどうぞ。俺らしかいないんでゆっくりしてってください」
ぼくは玄関入り、驚いた。
「すげぇ!めっちゃ広いな!意外にも笑”」
「意外って言うな」
「いや、もっと日本的な家を想像し……」
唇に柔らかさを感じたと思うと、強く引っ張られ、2本の腕で包まれた。
Iがぼくを抱きしめ、キスしてるんだ。
ぼくは驚きIから離れようとしたが、身動きがとれない。
するとIは舌をぼくの口に入れようとしてきた。
ぼくは降参し、それを受け入れ、目を閉じてIの背中に手を回す。ぼくもIを抱きしめた。Iの体はやっぱり筋肉で覆われていて、汗で湿った練習着もとても心地良かった。
ペチャペチャと舌が絡む。Iの舌はとても柔らかく、ゆっくりをぼくの舌を撫でまわす。
呼吸は荒く、ぼくらのお互いの息を共有し合う。
Iが股間を押し当ててくる。ぼくはズボン越しに股間に固いものを感じ、ぼくの股間も固くなった。
唇を離して、目を開けてみるとIと目が合った。
Iは八重歯を見せて微笑み、片手をぼくのズボンの中にすべり込ませようとしてきた。
「ちょっと待った。」
ぼくは中断してしまった。Iが少し残念そうに言う。
「どうした?」
「いや、なんか、ごめん」
「いや、じゅんきは謝るなよ。急にごめんな。もしかして俺臭う?汗臭いだろ?」
ぼくはまた素直になれない。
「いや、うん、かなり臭う笑”」
「失礼な!じゅんきもけっこう臭うで笑”俺は好きだけど笑”」
ぼくは恥ずかしくなりIから離れた。
「はいはい。とりあえず飯食わん?な?」
「そうだな。焼肉だと思って食うか笑”」
Iはまた微笑んで、ぼくの荷物を持ち上げて、部屋に案内した。
ぼくのアソコはまだ立っていた。
つづきます。