僕は、ずっと先生を待っていた。
7時になり、先生が来た。
「ワリィ!だいぶ待たせちゃったな」
手を合わせて、言ってくる。
「ぃぇ。じゃあ、イイですか?行っても」
「あぁ」
僕はベッドから降りて、バッグを持って、先生の隣を歩く。
「親には連絡したか?」
「はぃ、もちろん」
先生の車の助手席に乗り込む。
「じゃあ、行くか」
僕たちを乗せた車が発進した。
十数分後、先生の家に到着した。
家は、一人暮らしには大きいと思う、二階建ての家だった。
車から降り、鍵と扉を開けてもらう。
「さ、入って」
「お邪魔しまぁす」
緊張する。
「そこ、リビングだから、先行ってて」
「はぃ」
扉を開けて、入る。
綺麗な部屋だった。
ある一点を除いては。
テレビの前に置いてあるDVD。
それは、Hなヤツだった。
僕は、それを手に取り、まじまじと見た。
『これを、先生が見ながら・・・』などと考えながら。
「ゴメン、着替えてきた・・・って、お前!」
先生は、近付いてきて、僕からDVDを取り上げた。
「先生、そんなの見るんですか」
「そりゃ、男だからな」
顔を赤らめながら言う。
「んなコトより、まぁ、座れ」
先生がソファに座り、僕は、その隣に座った。
「なあ、本当に好きなのか?」
「ぇ?」
いきなりの質問に驚いた。
「お前、本当に俺のコト好き?」
「はい」
迷わず答える。
「・・・そうか」
「何されても構いません!ですから!」
「何されても構いません・・・本当に?」
「はい」
チョット目が怖かった。