なぜか同ツリーにできなかったので、別ツリーにさせてもらいました
すいません↓
体育教官室の奥には四畳半くらいの畳があって、カーテンで仕切られている。
恐る恐るカーテンを開けてみると先生が寝ていた…
起こすのも悪いなぁ〜
でも、なんかいたずらして起きたらやだしなぁ〜
色んな思いが入り交じった中、椅子に座って寝顔を見ていようと椅子を持ってきて寝顔を見ていた。
付き合えたらこの寝顔をいつでも見られるのか…
と、もし先生とおれが付き合ったらどんなふうに付き合って行くのかと想像を膨らましてにやにやしていた笑
先生は人当たりがよく、男女関係なく優しくて、ほんとにいい人なんだ
年齢は24歳でまだまだ新米教師なのに生徒との接し方もうまい。
短髪で高校、大学とラグビー部でガタイもいい。
背は低くもなく、高くもない感じ。
こんな人と付き合えたらなぁ〜
と考えてたその時!
おれのケータイが大音量で鳴り出した!
メールを送ってきた相手をまじ恨んだ…
もちろん先生は起きてしまった…
先生:あぁ〜悪いいつの間にか寝てたわ…
鍵サンキューな!
起こしてくれりゃよかったのに。
おれ:寝てる相手を起こして被害遭いたくないっすもん笑
先生:おれはそんなに寝起き悪くないぞー笑
なんか飲むか?
相当くつろいでるように見えたのかな?
おれは椅子に座って、机に顔を乗せて話しをしていた。
おれ:なんでもいいっすよ〜
先生はお茶を出してくれた。
体育教官室といい、職員室といい、冷蔵庫なんかあって先生達だけいい思いしてるな〜と思った。
そこから軽く授業に対して、クラスで嫌なことないか、嫌いな教科、好きな教科について色々話した。
そんでおれは、自分で傷を付けるかのようにある質問をした…
おれ:先生って彼女いんの?
先生:あ〜最近別れた。
おれ:なんで?!
先生:大人は色々あるんだよ。
この時おれはハッキリと先生に思いを伝えようかどうか迷った…
ここで言ってしまって、もしダメならもうこの関係には戻れない…
先生:理由っつーのはおれに好きな人ができたからなんだよ。
中途半端な気持ちで付き合っててもしょうがないだろ。
おれ:え?!
先生:荒川先生のこと気になるんだよな〜
荒川先生というのは学校の中で一番美人で、この先生もみんなから人気。
英語の先生で、スタイルもよく、芸能人でいうなら竹内結子みたいな感じで、先生の一つ下。
おれ:そうなんだ…
でも荒川先生人気だかんな〜!
クラスの男連中もかわいいだの付き合いたいだのうるせーし!
あ、そろそろ行くね!
だいぶ遅くなっちゃったし!
じゃあね〜!
先生:おう!このこと誰にも言うなよ!
気を付けて帰れ〜
おれ:は〜い!
おれは走って自分の教室に行って、このとき誰に対してでもなく、むしろ自分に言い聞かせるかのように独り言を言った…
おれ:そりゃそうだよな〜!先生ノンケなんだしおれとなんて付き合う訳ないじゃん!
あ〜翔の言う通り!
おれバカみたいじゃん…
泣いてしまった…
こんなに人を好きになったこともなかった…
先生が仲良さげにおれ以外の生徒と話してるだけでも嫉妬していた
こんなにも先生を好きになってたんだ。
外の外灯が教室の目の前にあり、光が入ってくる。
手にはきらきらと光る涙だたくさん落ちていた。
なんで男で生まれてきたんだろう
なんで女じゃないんだろう
もし女だったらまだ先生と付き合えたかもしれない
初めて男で生まれたことに対して恨んだ。
でも母さんはお腹を痛めておれを生んでくれたんだ
そして男だろうが女だろうが、恋をすることができるだけ幸せなことかもしれない。
今は確かに辛い…
でもこの先時間が経てば、この辛い気持ちも忘れていって、新しい恋をするんだ。
と、自分に言い聞かせた。
そしたらいくらか楽になった…
おれ:早く帰ろう…
そしておれは自転車でゆっくりと帰った。