『すいません』とまた謝ってその子は去ってった。俺は、まぁしょうがねーな。いつもの事だしってあんま気にしないようにした。俺はトシが戻ってくるまで、ロビーのソファで寝る事に
トシ『おきろー!』
耳元で叫ばれた。
オレは『うっせー!』っつて、一発トシの頭を叩いた。
トシ『いってー!ゆうきガン寝なんだもん!飯食い行こう!腹減ったー』こいつは俺以上にマイペースだ…
オレ『おう。学科どーだった?』 トシ『最悪!!俺もガン寝(笑)起こされて、皆の前で怒られた…』 オレ『うける!まぁお前なんて、いつもそんなもんだべ(笑)』なんて言いながら食堂へ。俺らは、窓際の席に座った。たいして広くないここの食堂は、昼になるとすぐにいっぱいになる。案の定、俺らが入った直後から ぞくぞくと人が入ってきた。どこのテーブルも、4〜6人掛けで知らない奴と相席になるしょうがないんだけど 俺らの座ってるテーブルは最後の最後まで 誰も座んなくて、ここまで座られないと こっちが気まずい…
トシが小声で『ゆうき!お前が変なオーラ出してっから誰も座んねーじゃんかよ!』 『知んねーよ!俺のどこから出てんだよ?!出てるとしたら、全身から溢れだすイイ人のオーラだろうが!(笑)』 俺も小声で答えた。 その雰囲気が無性に笑えて、2人して大声を出して笑っちった。。周りにはすっげー見られてたけど、基本的に俺達はそんなの気にしない。
『うっせ』 誰かが小声で言った。笑いながら見てみると、田舎ヤンキーな感じの2人組がこっちを見てた。 『あ〜あっすいませんでしたぁぁ』俺達は小声で皮肉っぽく言った。 そん時、また食堂に誰か入ってきた。あの子だ…友達と2人で入ってきて、食堂を見渡し 俺達のテーブルしか空いてない事に気づくと 友達のほうが 『ここって空いてます?座っても大丈夫ですかね?』と聞いてきた。断る理由もないし、ちょっと機嫌のいい俺達は 『空いてんよー』ってテンション高めに言った。『ありがとうございます。』っつて2人は座った。トシと俺が対面だったから、俺の隣にあの子が座って トシの隣にはその友達が座った。相変わらず、俺達は機嫌がよくバカ話をしていた。 俺の隣に座ったあの子は、さっきの事もあってか少し気まずそうにしていた。その時、俺のご飯がカウンターに出てきた。セルフで取りに行かなきゃいけないから、俺は席を立った。壁際に座ってたから、その子の後ろを通ろうとしたら 気を使って 席から立って俺を通そうとしたので、
オレ『大丈夫。狭いけど通っから。気使ってくれてさんきゅ』と言いながらさりげなく肩に片手を置いて、押さえるように席に座らせた。