残念ながら…。
このままでは終わりません!笑
レスたくさんありがとうございます。
俺はその日はもう動く気力がなかった。
まだ昼過ぎだったけどその日は何もしていない。
次の日、日曜日。
らいきから誘いの電話があった。
ヒマだったし出掛けることに。
ふと携帯を持つ。
当然かなたからはメールも電話もない。
携帯を持っておくのが嫌なので家において出掛けた。
気になるから…。
ボーリング場。
びっくりするほど楽しくなかった。
らいき「元気ないんちゃう?
どしたん悩み事ー?
何でも聞くでー。」
らいきが気にかけてくれた。
けっこう元気に振る舞えてるつもりでおったけど。
わかるんやな。
夜帰宅。
携帯を見た。
メールも電話も入っていない。
いや、わかってるけど…。
めちゃくちゃさみしくなった。
このままじゃダメと思った。
意を決してメールした。
(昨日ほんまにごめん…。もう一回ちゃんと話したい。)
メールは返ってこなかった。
終わるにしてもちゃんと終わりたい。
電話をした。
つながらなかった。
次の日。
夕方4時ころ電話が鳴った。
びくっとして見る。
かなたじゃない…。
…もう病気やし俺…。
家庭教師の事務所だった。
担当「先生久しぶりー。元気してんの?」
「元気はしてないすね。」
俺の担当の人とはけっこう仲がよかった。
担当「あんな。
先生かなたくんと仲良かったよな?
今も連絡したりしてる?」
俺の元気をさらに奪うなって(笑)。
担当「なんかかなたくんが昨日から入院してるみたいやねんけどな。」
「えっ!?」
担当「それでちょっといろいろややこしいことあるから連絡とらんようにしてほしいねん。」
はっ?
ややこしいこと?
全く理解不能。
「何があったんですか?」
担当「今はちょっと言われへんねん。
詳しいこともよくわかってないし。」
いやだから…。
入院?
ややこしいこと?
病気?
事故?
かなたに電話した。
昨日と同じ。
つながらない。
家に電話。
誰も出ない。
母親の携帯。
やっぱりつながらない。かなりパニクった。
何回も電話した。
やっと母親の携帯につながった。
かなた母「いや、一応大丈夫なんですけど。
ちょっと事故で。」
「お見舞いに行きたいんですけど、どこの病院ですか?」
かなた母「…。
一応○○病院なんですけど。
落ち着くまでお見舞いはちょっと…。」
落ち着くまで?
重症やってこと?
気が付いたら家を出てた。
嫌な感覚が心を覆った。
こんな状況じゃなかったらもう会う勇気はなかったかもしれない。
でも今はそんなこと心の片隅にもなかった。
病院に着いた。
病室を聞いた。
かなたは…。
嫌なドキドキが離れない。
病室を開けた。
かなた…。
はあ?
かなたは、
マンガを読んでいた(笑)。
かなた「先生…。」
「かなた大丈夫なんかよ?」
かなた「大丈夫ちゃうし。
階段から滑って。」
はあ?
かなた「骨折った。
なんか検査とかイロイロあってダルい…。
携帯電波つながらんからひまやし…。」
「ちょ、それだけ?」
かなた「え、それだけ。」
なんやねんそれ…。
かなたはケロッとしていた。
2日前のことも忘れているくらいに。
とりあえず安心はしたけど…。
心配かけやがってくそう…。
かなた母「あ、先生。」
母が買い物袋を持って病室に入ってきた。
俺は気まずかったんであいさつをして病室を出た。
はあ。
なんやったんやろ。
家に帰った。
でも冷静に考えたら明らかにおかしい点が…。
ややこしいこと…?
落ち着くまでは…?
かなた母の態度や声のトーンも明らかにおかしかった。
気になった。
それでもう一回家庭教師の事務所に電話してみた。
かなりしつこく聞くとしぶしぶ話してくれた。
階段から落ちて骨を折った。
体勢が崩れたらしい。
駆けつけた母親が体を見ると。
明らかに落ちて出来たのとは違うアザが多数。
そのアザをかばったせいで階段から落ちたみたいで…。
でもかなたは落ちたときに出来たと言って何も話さない。
後でえいたに聞くと家庭教師の時間帯のおかしいことが発覚。
まずえいたは部屋に入れてくれない。
変な音がする。
家庭教師の時間が終わるとかなたが体を痛がってた時がある。
担当「でもかなたくんは全部否定しとってな。
まあ本人しかわからんことやけど。
でもまあ明らかにうちからの家庭教師に問題あるやろうということで。
当然その先生はクビになったんやけど。
でも断言はできひんし、かなたくん本人もしゃべらんしな…。」
暴力?
新しい先生の。
俺は固まった。
最悪や…。
かなたは…。
かなたはずっと家庭教師をやめたがっていた。
俺はその理由を問い詰めなかった。
かなたはずっといやがっていた…。
俺は何も気付かなかった…。
いてもたってもいられなかった。
俺は再び病院に向かった。