「同じ学科受けますよね?」
その男は坊主頭で端正な顔立ちだった。思わず俺は見とれた。
名前は直輝だって。
「俺も○○学科なんですよ、ていうかタメ語でよくね?」
直輝「だよね。どこの高校なん?」
俺「○○高校」
直輝「マジで?俺ね○○県の○○商業」
俺「じゃあさ、あいつ知ってる?岡田正志」
直輝「知ってる!俺とダチよ」
俺「そうなん?マジで!!」
それから俺たちは共通の友人がいることで話すようになった。
面接の待合室でもずっと話してて、面接も集団面接だったのだが、同じ部屋だった。
急速に仲良くなった俺たち。
受験が終わってからメルアド交換もして、連絡もとりあったりしていた。
そして合格発表のときは、ネットで見られるので受験番号を入力して合否を判定した。すると合格と出た。倍率は今年は非常に高かったのに俺が受かるなんて嘘みたいだ。
で直輝も、もちろん受かった。俺たちは電話で喜びを分かち合った。
いつの間にかメールするうちに直輝のことが好きになっていたのだ。
俺はもともと女には興味がなくて。
そんなこんなで入学式になった。俺は直輝と待ち合わせして一緒に入学式に行くことにした。大学の前のバス停で待っていると
黒いスーツ姿の直輝が現れた。茶髪で髪が伸びていた。
なんかカッコイイ!!ワイルドに見えて俺は直輝に釘付けになった。
そんな直輝がもっともっと好きになってしまった。
直輝は一人暮らしらしく、俺も直輝と同じマンションに越した。直輝と隣同士になった。
そんな憧れの生活が待っていることに俺はドキドキして眠れなかった。