直哉は一人暮らししてるらしい。俺もだけど、その近くに住んでいた。
同じバスでよく帰っていた。
直哉とは話がよくあう。
恋愛の話とかするんだけど。どうやら直哉はノンケらしい。
俺もそれに合わせる。
俺はなんだか寂しい気持ちになった。直哉はノンケだって思ってたけど実際に俺のことを好きになってくれないんだっていう寂しい気持ちがあった。
帰りのバスで、みんなが帰る時間と同じになってしまったときに、バスが大混雑していて、満員電車並みの人の多さだった。ぎゅうぎゅうで身動きがとれないぐらいだった。
俺は身長高くないから顔も出せない。でも直哉は苦しそうじゃなかった。やっぱ背高いっていいなぁとかそこで思った。
そんなときに急にバスが急ブレーキを踏んだ。
満員のバスの中で大きく揺れてしまい、こけそうになった。そんなときに直哉が俺を受け止めてくれた。
直哉「あぶねぇ」
俺「あ・・・ありがとう」
なんか俺は照れてしまった。直哉の固い胸板に抱きしめられたときに女みたいに照れてしまった。
そしてバスから降りたときに。
直哉から好きな女がいるってことを聞かされた。
俺はショックだった。直哉のことが大好きなのに。