一輝は未だ寝ていました。
その顔を見ているとキスをしたくなります。
ゆっくりと唇を重ねて、その柔らかさと温もりを感じとりました。少し分厚い下唇の弾力が気持ちいいのが一輝の特徴です。
僕は店長の言葉を振り返っていました。
僕が一輝とはじめて関係を持った時もあまり声も出さないし、気持ちいいとか感情もあまり出さない…なあと。
振り返ってみたら、一輝はノンケなんだった。
ノンケでここまでやれるだけで想像以上に嫌だろうし苦しかったんだなと思うと、
店長もそうだけど、僕もあまり一輝に対して身体の関係を求めちゃいけないなあと思い反省しました。
前みたいにパジャマに着替えさせてあげて
このまま寝かせて帰ることにしました。
パンツを脱がせた時、パンツにはカピカピになった我慢汁の痕跡と、チンコにはティッシュがついてました。ケツに触るとローションの滑りが残っていました。
店長とやったことが想像つきました。
でもこれが店長とは最後になるかもしれないと思うと、嫉妬した気持ちもあったし安堵もしました。
帰ろうとした時、
「りょうへいさん?」
「おっ起きた?大丈夫かぁ?」
「あれ?どうなったんだっけ…」
「今日はこのまま寝てな一輝。じゃぁいくな」
「待って。横来てくださいよ」
「どうした?」ベッドに近づくと、
布団を持ち上げて入るスペースを作ってくれた。
僕は横に入って背中をさすりながら、
「今日もやってきたんだね店長と…大丈夫だった」と聞くと、
「そのことなんですけど…今日店長に辞めるって伝えたら別の所に連れてかれて、そこにはバイトの1個上の先輩もいて…」
店長にこう言われました。
「お前の代わりはこいつみたいに他にもいるんだよ。自分だけ苦しいみたいな被害者ぶるな。わかっただろ、うちで効率よく稼ぐにはバイトくんも店長には媚びないとね。一輝君のこと可愛がってたんだけどなぁいいのかなぁ辞めちゃって…」
「えっ…何でここにシュン先輩がいるんすか?」
「彼も君と同じだからだよ。いつも僕とばっかりで嫌だろうから今日は2人で気持ちよくやってもらおうと思って。いいよな、シュン!?
「はい、俺はいいすよ!」
「え…」