口の中に出された
俺はそれを飲む
俺もそいつの口に出す
そいつは俺が出したのを飲む
ただそれだけ
気持ち良くなりたくて
ただヤルだけ
そんな関係
いつも通り、人気の無い場所でコトを済ませた俺たち―俺はミツル(当時中2) 相手はマサト(同じクラス)―は普通に一緒に帰る
嫌いじゃない
だが、恋愛感情は浮かばない
最初の頃は好きになれた
…初めてマサトの家でして、初めて好きだなんて言われて、痛くても我慢した
その二週間後
それは偽りだと聞かされた
『俺らただの友達がチョット進んだだけじゃん。あれはあんときのノリだよ』
かなりショックだった
それからはヤラないはずだった
だが、マサトの『また一緒に気持ち良くなろ…』
たったその一言で決意は砕かれた
正直、自分でも馬鹿だと思う
だけど、俺はまだ好きなのかも知れない…
三学期の終盤になり、マサトの行動はエスカレートした
部活の後輩を犯したり、野外でしたり、SMをしたり…
部活の後輩の証言だと『マサト先輩に好きだって言われてついていったら先輩(俺)がいた』そうだ
なんともまぁ、可哀想なコトで
…まぁ、後輩とした時、なかなか良かったが…
でも、いくら誰かとしても、好きになるコトは無かった
そしていつしか、マサトへの感情も消えていた…