そんなこんなで朝が来た。
普通にバスに乗る。
「おはよう」
いつものように青山君の隣に座る。
昨日の夜にあったことなど話せるわけもなく・・・
俺「あっ、そういえば一緒に住む話ってさ、もう12月には住めるんでしょ?」
青山「あぁ、もう俺もアパートひきはらうし」
俺「親も賛成してくれたし、一緒に住もうね」
青山「うん。だいたい12月15日ぐらいまでには契約書も全部終わらせておきたいな」
俺「だよね」
俺は昨日あったことを隠そうと、必死にいつもどおりに話す。
でも・・・
青山「・・・何かあった?」
俺「え?いやあのさ、実はそろそろ今日小テストだから嫌だなぁとか思ったりしてたんだよ」
青山「それだけじゃないだろ?俺の目見てみろよ」
俺は青山君の目をまっすぐに見れない。
なんでいつもウソついたりしたらバレるんだろう。青山君は人の心を読むのが上手いんだろう。
青山「何があったんだよ?もしかしてあいつが何か言ってきたんか?」
理由までビンゴ。
青山「俺ってそんな頼りないかよ?何かあったら俺に言えよ」
その言葉に俺はもう隠せないと思った。
昨日ヤマトから言われたことを話した。
すると青山君は
「俺があいつと話すから、お前は授業出ろよ」
俺は素直に青山君の言うことに従った。
本当に大丈夫かな?心配になりながら、俺はバスを降りた。
何か青山君の決意みたいな顔がうかがえた。
これが青山君を見た最後の姿だったんだ。。。