もう12月も近くなってるし。。こんな寒いのは当たり前だ。
なんでこんなところに座ってるんだろう。早く家に帰らないと。
だけど動けない。
もう何もする気も起こらない。
このままここで凍死してもいいんじゃないかなぁ。
体は凍りつき、もう意識が遠のく。
そんなときに、誰かが近づいてきた。
21時をまわってるのに。こんなところに人が?
青山君が俺を心配してきてくれたのかな?
まったく知らない人だった。
「大丈夫?」
その人の顔がボヤけてて見えない。
誰なのかがわからない。男の人だ。
・・・・
気がついたら、アパートらしき、部屋にいた。
布団がある。
そして横には、男の人が寝ている。
全く見たことのない部屋。
ここはいったいどこなんだろう?
ムクっとその横に寝ている人が起きた。
「あっ気がついた?あそこで何してたん?」
全く見たことのない人だ。
助けてくれたんだ。
俺「すいません。実はいろいろあって、あそこで座りこんじゃって」
男の人「あそうなんかぁ。いやぁ、俺は明日のサークルでいろいろと準備があって夜遅くなって帰りよったら、誰かがベンチに座ってるから、幽霊かと思って」
俺「笑 幽霊かぁ。あっ。すいません。もう帰りますね」
男の人「いいよ、もう少しいても」
俺「あっすいません。」
男の人「あ、そういえば君何っていう名前なん?」
俺「あっ、的尾ケンジです」
男の人「俺は真柴玄武です」
俺「玄武さんですかぁ。カッコイイ名前」
玄武「よく変な名前って言われるわ(笑)」
なぜだろう。この人と話していると何故か安心感がある。
凄く大人に見える。
俺「何歳なんですか?」
玄武「21歳」
青山君よりも1つ年上だ。
k−1の魔紗斗に似てて男らしい感じ。
玄武「あっ!!ヤベ、もう9時だ。そろそろサークルがあるけん・・・あっ君も行く?ていうかどこの大学の人なん?」
俺「あっ隣の大学です。」
玄武「なんであんなところにいたん?笑」
俺「いろいろあって」
玄武「まっいいか。とりあえずついてきてみなよ」
その人はスウェットを脱いだ。パンツ姿で顔を洗っている。
黒いボクサーブリーフで、太ももの筋肉がハンパねぇ。ガッチリ系だ。
青山君にそっくりな体系だった。
後姿は、茶髪でショートで凄く似ている。
でも顔は違うけどね。
背も青山君と同じぐらいだ。
俺は青山君の面影を追っているのかな?
そんなこんなで、準備が出来て、俺は玄武さんの車に乗る。
どこに行くんだろう。
どんどんとその人に惹かれていくのがわかる。